「脈あり」かどうかは“瞳”を見ればわかる? 科学が教える恋愛のサイン

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Image by Alexander Grey from Pixabay

 あの人は本当に自分に好意があるのか、それとも単に愛想がいいだけなのか? 世界中の独身者にとって永遠の悩みとも言えるこの問題に、科学がシンプルな答えを出してくれた。それは「相手の目を見ること」だ。

 ジェームズ・クック大学の解剖学専門家、アマンダ・マイヤー氏とモニカ・ジマニ氏によると、恋愛小説でよく見かける「興奮すると瞳が大きくなる」という描写は、科学的にも正しいという。性的興奮を感じると、私たちの瞳孔は実際に拡大する傾向があるのだ。

瞳孔が開く「6つのF」

 瞳孔の拡大は自律神経の働きによるもので、交感神経(闘争・逃走反応)が刺激されると瞳孔が開く。専門家は、瞳孔が開くきっかけとして「6つのF」を挙げている。それは「Fight(戦う)」「Flee(逃げる)」「Feed(食べる)」「Fornicate(性交する)」「Fix(薬物摂取)」「Focus(集中する)」だ。

 つまり、あなたを見て相手の瞳が大きくなっていたら、それは性的な関心や興奮のサインである可能性が高いということだ。

男女で異なる瞳の反応

 ただし、反応の出方には性差がある。2021年の研究によると、男性の瞳孔は性的嗜好(しこう)に忠実に反応する傾向があり、例えば異性愛者の男性は女性の画像を見て瞳孔が開く。

 一方、女性の反応はもう少し複雑だ。異性愛者の女性であっても、男女両方の画像に対して瞳孔が開くことがあるという。つまり、女性の瞳の動きだけで好意を判断するのは、男性の場合よりも難しいかもしれない。

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画像は「Pixaby」より

二人の瞳が「シンクロ」するとき

 さらに興味深いのは、「瞳孔の模倣」と呼ばれる現象だ。これは、相手の瞳孔が開くと自分の瞳孔もそれに合わせて開くという同期現象で、相互の魅力や信頼関係を示すサインとされている。心拍数などがシンクロするのと同様に、無意識のうちに二人の波長が合っている証拠なのだ。

 もちろん、暗い場所にいたり、驚いたりしただけでも瞳孔は開くため、状況判断は欠かせない。しかし、デート中に相手の瞳を覗き込んで、その黒目が大きく輝いているなら、それは言葉以上の「好き」のサインかもしれない。

参考:Daily Mail Online、ほか

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