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Z世代に話題のダイエットブーム「オタマジャクシウォーター」キモい見た目とは裏腹に健康効果が期待される！？

2024.09.14 07:00 文＝深森慎太郎

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　近年、Z世代を中心にTikTokで「オタマジャクシウォーター」という奇妙なダイエット方法が流行しているようだ。減量のためなら、砂糖の摂取量を減らしたり、運動を始めたりと、人は様々な努力をするが、この「オタマジャクシウォーター」とは一体何なのだろうか。

オタマジャクシは入っていない！？その正体とは

　ご安心いただきたい。「オタマジャクシウォーター」はその名の通り、オタマジャクシの入った水を飲むわけではない。実際には、水、レモン汁、そしてチアシードを混ぜ合わせた飲み物のことである。この飲み物は、その見た目と粘性がオタマジャクシの入った水に似ていることから、このように呼ばれているようだ。

　この「オタマジャクシウォーター」を愛飲する人々は、満腹感が得られやすく、体重減少に効果があると主張している。しかし、その一方で、ぬるぬるとした食感が苦手で、吐き気を催してしまうという声も上がっている。確かに見た目がキモいのでその気持ちはわかる。

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オタマジャクシウォーターに期待される健康効果とは

「オタマジャクシウォーター」のダイエット効果は、実はそれほど的外れではないかもしれない。

　チアシードは食物繊維が豊富で、消化を助け、満腹感をもたらし、血糖値を調節する効果がある。チアシードに含まれる食物繊維は主に水溶性食物繊維で、胃の中でゲル状の物質を形成し、消化を遅らせ、持続的なエネルギー供給を可能にする。そのため、「オタマジャクシウォーター」を飲むことで、長時間満腹感を得ることができ、食欲やカロリー摂取量の全体的な減少につながる可能性があるのだ。

　さらに、チアシードは心臓の健康的な食事にも役立つ可能性がある。チアシードは、植物性食品の中でも最もオメガ3脂肪酸が豊富な食品の一つである。オメガ3脂肪酸は、心臓の健康に良いとされ、中性脂肪の値を下げる効果も期待できる。中性脂肪とは、血液中に含まれる脂肪の一種で、私たちの主なエネルギー源となり、健康に欠かせないものだが、高レベルになると心臓病のリスクを高める可能性がある。

@princessnaipie
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　また、チアシードは血圧を下げ、血糖値、炎症、コレステロール値を改善する効果があるという研究結果もある。さらに、チアシードはタンパク質も豊富に含んでおり、ベジタリアンにとっては優れた植物性タンパク質源となる。

　チアシードには、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、葉酸、ビタミンA、ビタミンCなど、多くのビタミンが含まれている。その中には、体内の有害なフリーラジカルと戦う抗酸化物質も含まれており、酸化ストレスを軽減する効果も期待できる。酸化ストレスとは、体内のフリーラジカルと抗酸化物質のバランスが崩れ、細胞にダメージを与えることで、がんや心臓病などの慢性疾患のリスクを高めるといわれている。また、チアシードは、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リンなどのミネラルが、他の穀物よりも多く含まれているのも特徴だ。

　奇妙な名前の「オタマジャクシウォーター」。その効果の真偽はさておき、健康への意識が高まる現代において、このような斬新なアイデアが次々と生まれるのは興味深い。

参考：ZME Science