異臭を放つ希少な菌類「悪魔の指＝デビルズ・フィンガーズ」が不気味すぎる
一見すると、ドラマ化もされた人気ゲーム「ラスト・オブ・アス」に登場しそうな造形の存在だが、この写真は紛れもなく現実のもので、最近、イギリスのニューフォレストで撮影された「悪魔の指＝デビルズフィンガーズ」と呼ばれるキノコの姿である。
この異様なキノコは、その名の通り、人の手のような不気味な形状から「悪魔の指」というニックネームで呼ばれている。さらに恐ろしいことに、このキノコは腐った肉のような強烈な悪臭を放つという。
このキノコを発見した元教師のジュリア・ロッサーさん (67歳) は、「今まで見たこともないほど、人の手にそっくりでした。まるで墓場から手が伸びてきているみたいで、とても不気味でした」と語っている。
南半球原産のキノコがイギリスに？
この奇妙なキノコは、「タコスッポンタケ」とも呼ばれる。
元々はニュージーランドとオーストラリアに生息するキノコだが、第一次世界大戦中に軍需物資に紛れてフランスに持ち込まれたと考えられている。
イギリスの野生生物保護協会連合Wildlife Trustsは、「この種は南半球原産で、1914年にイギリスで初めて発見されました」と説明している。
このキノコは、ぬるぬるしたゼラチン状の「卵」から孵化し、成長するにつれて触手のような腕が伸びてくる。鮮やかな赤い色は目立つが、イギリスではかなり珍しいキノコである。「悪魔の指」は通常、10月下旬に見られるが、今年は雨が多いため、例年よりも早く出現したようだ。
ロッサーさんは、「昨年も同じ場所で「悪魔の指」を見つけたので、今年も注意していました。赤い触手のようなものが地面から飛び出してくるんです」と語っている。
不気味な見た目と悪臭で、人々を驚かせる「悪魔の指」だが、その正体は自然が生み出した奇妙な造形の一つに過ぎないのだ。
【参考記事】
Daily Mail Online
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