未だ解決されない“奇妙な未解決事件”5選!ヒトラーの姪の不可解な死、消えたベンジャミン…

 ミステリーは人間の知的好奇心を刺激し、我々の興味を惹きつけてやまない。しかし世の中には真相が解明されることなく、未解決のまま迷宮入りしてしまう奇妙な事件は多い。そこで今回は、いまだに語り継がれる世界の不気味な未解決ミステリーを5つ紹介しよう。

■ジュリア・ウォレス殺人事件

 1931年、英国リヴァプールに住むジュリア・ウォレスが、自宅で惨殺された状態で発見された。夫であるウィリアムの証言によると、殺人が起きる前日に地元のチェスクラブを訪れた彼の下に、見知らぬ男性から、“ある場所”に来るようにという伝言があったと知らせが入る。翌日、ウィリアムは告げられた場所へ向かうも、住所は偽のものと発覚。1時間近く街をさまようも記された住所を発見できないまま、自宅に戻ったウィリアムだったが、目の前に撲殺され血まみれになった妻の姿が……。警察はウィリアムを殺人の容疑で逮捕するも、証拠不十分により釈放。残虐な同事件の犯人は、80年以上がたった今も見つかっていない。

指定された場所は存在しなかった By G8JCIOwn work, CC BY-SA 4.0, Link

 

■アマーストのポルターガイスト

 19世紀後半のカナダ・ノバスコシア州アマーストで、当時18歳の少女エスター・コックスがポルターガイストの被害に見舞われるという奇妙な事件が起きた。ある夜エスターは全身を揺るがすほどの発作に襲われ、身の回りの家具が勝手に動く怪奇現象が起きたという。また部屋の天井には「エスター・コックス、お前を殺す」と書かれた文字が……。一家は「家を焼き尽くす」という脅し文句が書かれた直後に、別の家へと引っ越したという。1879年には超常現象研究者でもあったウォルター・ハベルが、調査のためにエスターが暮らした家を借り、実際に家具がひとりでに動く様子や火が自然発火で燃え上がる瞬間を目撃したと主張している。

未だ解決されない奇妙な未解決事件5選! 消えたベンジャミン、エスター事件からヒトラーの姪まで!の画像4
画像は、「HISTORIC MYSTERIES」より

 

■消えたベンジャミン・バサースト

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画像は「Wikipedia」より

 ヨーロッパ全土を巻き込んだ“ナポレオン戦争”真っただ中の19世紀、英国の外交官ベンジャミン・バサーストが忽然と姿を消すという不思議な事件が発生。1809年、外交使節団としてオーストリアに赴いたベンジャミンはフランス軍との遭遇を避けるため、最も危険なルートを通り帰路につく必要があった。旅の途中、ベンジャミンは側近と立ち寄った町の宿に宿泊。旅路に戻るため彼が外に出た直後に、側近らも外に出たところ、そこにベンジャミンの姿は無かったという。彼の妻は多額の費用を費やし夫の捜査を行ったものの、彼が身に着けていた衣服の他には何も発見されていない。一説によると、彼はフランス軍につかまり殺害されたとか、あるいは盗賊に襲われたなどと噂されているが、真相は謎のままだ……。

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画像は「Wikipedia」より

 

■ジョージ・マッケンジー卿の黒い墓

画像は「Wikimedia Commons」より

 スコットランドの首都エディンバラに、ポルターガイスト現象が起こると世界的に有名な墓地がある。1691年に死亡したジョージ・マッケンジー卿が眠る巨大な墓では、450人近くの訪問者が目に見える火傷や打撲などの奇妙な跡が体に現れ、また100人以上が墓の前で突然気絶するという奇異な症状にも見舞われたといい、原因はいまだに解明されていない。英国の超常現象ドキュメンタリー番組「Most Haunted」に出演するリチャード・フェリックスも、「最も説得力のある超常現象の事例の1つ」と語っているほど。ちなみにマッケンジー卿は17世紀に、長老支持に対し非人道的な拷問や斬首を行い、多くの命を奪ったとして“血のマッケンジー卿”とも呼ばれていた。

 

■ヒトラーの姪ゲリ・ラウバル

 20世紀初頭のドイツに、アドルフ・ヒトラーの姪で、一説には彼の恋人でもあったと噂される少女ゲリ・ラウバルは、多感な時期をヒトラーの邸宅で過ごしていた。彼女はヒトラーを“アルフィーおじさん”と呼び慕い、ヒトラーも彼女を溺愛。そのため彼女には女の敵も多く、“脳無しの尻軽”と陰口を叩かれていたとも…。そして1931年9月18日、ゲリは不可解な自殺を遂げてしまう。ヒトラーの周囲の人々は、口々にゲリは近々出演する演奏会に対し極度に緊張していたと語っていたというが、彼女の全身には傷痕があり鼻も折られていたという。一説には別の婚約者と旅行に行きたいと言ったゲリをヒトラーが殺害したとも囁かれているが、ヒトラーが自決してしまった以上、真相を探る術はなくなってしまった。

参考:「LISTVERSE」、ほか

 

※当記事は2017年の記事を再編集して掲載しています。

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