手術台で一度死亡した女性、蘇生中に「あり得ないもの」を目撃…最も有名な臨死体験エピソード
パム・レイノルズ・ロウリー氏の臨死体験
1991年、当時35歳だったパム・レイノルズ・ロウリー氏は、脳動脈瘤の手術中に「臨死体験」をしたと主張した。彼女は手術中に「医師の肩越しに何か」を見たというのだ。彼女の事例は、最も有名な臨死体験の一つとして知られている。一体彼女は何を見たのだろうか?
手術中の意識と超感覚的な知覚
ロウリー氏は麻痺や一時的な言語障害を経験した後、病院で検査を受けた結果、脳動脈瘤が見つかり、緊急手術を受けることになった。アリゾナ州フェニックスのバロー神経学研究所で行われた手術は、低体温循環停止法(DHCA)と呼ばれる稀な方法で行われた。彼女の体温は10℃まで下げられ、呼吸と心拍は停止し、頭部からは血液が完全に抜かれた。彼女の目はテープで閉じられ、耳にはクリック音が流れるヘッドセットが装着されていた。これは、彼女が意識がある場合に不快感を与えることで、無意識状態であることを確認するためだ。
しかし、ロウリー氏は「死亡」が宣告されている間、信じられないような体験をしたと語っている。多くの専門家は、脳が完全に「死ぬ」までには時間がかかると考えており、彼女の体験はそれを裏付けるものかもしれない。彼女はまず、Dの音のトーンを聞いたと主張した。ポッドキャスターのクリスティーナ・ランダル氏によると、ロウリー氏は「通常よりも意識がはっきりしており、視界も通常よりも鮮明だった」と述べているという。まるで五感以上の感覚が研ぎ澄まされたような状態だったのだ。
医師の肩越しに手術の様子を観察
この超感覚的な知覚で、彼女は外科医が頭蓋骨に穴を開け、動脈瘤に到達する様子を目撃した。彼女が語った手術の詳細な描写は、専門家を驚かせた。まるで第三者の視点から手術を見ていたかのようだったからだ。彼女はインタビューで、「体を見下ろしていた。自分の体だと分かっていたが、気にはならなかった。視点は医師の肩越しに座っているような感じだった」と振り返っている。「医師の手の中の器具を覚えている。電動歯ブラシの柄のように見えた」と彼女は語り、子供の頃に父親が使っていた工具に似ていると詳細に描写した。
亡くなった親族との再会
さらに驚くべきことに、ロウリー氏は手術中の医師と看護師の会話を思い出すことができただけでなく、手術の様子を観察していた際に一人ではなかったことも明らかにした。ランダル氏によると、ロウリー氏は「人影が誰なのか確認しようとしたところ、祖母、叔父、そして他の亡くなった人たちだと分かった」という。彼女は39歳で亡くなった叔父に導かれるようにして、この臨死体験をしていたのだ。
体への回帰とその後
「叔父が私を体に戻してくれたが、体の中に戻りたくないと強く思った」と彼女は説明している。「プールに飛び込むような感覚」で、7時間の手術後、叔父の人影に促されるようにして「生気のない」体に戻ったロウリー氏は、その後回復した。
ロウリー氏は「死亡」している間に起こった出来事を詳細に語り医師たちを驚かせたが、彼女の主張に懐疑的な意見も存在する。麻酔の意識消失が不完全だったという説もあるが、ロウリー氏は目を閉じ、ヘッドホンでクリック音を聞いていたため、この説は否定されている。ロウリー氏は2010年5月、53歳で心不全により亡くなった。
手術台の上で肉体から意識が離脱し、医師の肩越しに手術の様子を眺め、亡くなった親族と再会する…。ロウリー氏の体験は、まさに死後の世界を垣間見たかのような驚くべき臨死体験だ。科学で説明できないこの不思議な現象は、人間の意識とは何か、死とは何かを私たちに改めて問いかけているのかもしれない。
参考:LADbible
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2024.10.02 20:00心霊手術台で一度死亡した女性、蘇生中に「あり得ないもの」を目撃…最も有名な臨死体験エピソードのページです。臨死体験、蘇生、死後の世界などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで