18mの崖から転落し、7時間死の縁を彷徨った女性が語る衝撃の臨死体験「私は死にかけ、死は幻想だと知った」

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　もし、死の淵を覗いた時、あなたはそこに何を見るだろうか。米ニュージャージー州出身の心理療法士、エリカ・テイトさんは、約18メートルの崖からの転落事故により、7時間もの間、死の縁を彷徨った。

　しかし、彼女がそこで見たのは絶望ではなく、生命と宇宙に関する、あまりに深遠な真実であったという。これは、彼女が経験した驚くべき臨死体験の記録である。

“一抹の不安”から始まった悲劇

　2015年9月、当時22歳だったエリカさんは、その日の朝、胃に「奇妙な感覚」を覚えて目を覚ました。しかし、彼女はその不安を「気のせいだ」と払い除け、一人でハドソン川沿いの険しい崖、パリセーズへのハイキングに出かけた。

　自らを「命知らず」と称する彼女は、乾いた滝壺を見つけ、以前登ったことがあるからと、今度は下ってみることにした。しかし、それが悲劇の始まりだった。途中で身動きが取れなくなり、苔の生えた濡れた岩に足を滑らせた瞬間、彼女の記憶は途絶えた。

　エリカさんは約18メートル下の岩場に叩きつけられ、肋骨、骨盤、背骨、腕を骨折し、肺は破裂。窒息状態に陥り、意識を失った。

肉体から分離した“魂”と、死は存在しないという悟り

　奇跡的に意識を取り戻した彼女は、バックパックから携帯電話を取り出し、救急隊に通報。しかし、再び意識を失い、そこから7時間もの間、誰にも発見されずに放置された。彼女の臨死体験は、この絶望的な時間の中で始まった。

「最初に覚えているのは、自分の肉体から分離したことです。私は自分の体を見下ろし、『あれは私ではない』と認識しました。私の物理的な存在とは、別の何かが存在するのです」。

「その中で、私は自分が死なないこと、実際には死というものが存在しないことを学びました。死を乗り越えて生き残る何かが存在するのです。それを魂と呼ぶ人もいれば、精神、あるいは意識と呼ぶ人もいるでしょう」。

「それは本当に深遠な体験でした。なぜなら、当時の私は、五感で感じられるものしか信じていませんでしたから。しかし、これは、単なる物理的な存在以上の何かが存在するという、紛れもない証拠だったのです」。

ライフレビューと“白い光”の体験

　彼女は、自分の全人生を無意識のうちに追体験する「ライフレビュー」を経験したという。過去のトラウマを抱えていた彼女は、自分が周囲の人々を「癒す」どころか、「より多くの害を与えていた」ことを悟った。彼女は、カルマと「原因と結果」の法則について学び、自らの人生を「正直に評価」する機会を得たのだ。

　そして、彼女は「白い光の体験」へと導かれる。それは、「言葉では言い表せないほどの愛と平和」に満ちた感覚であり、「すべての細胞、すべての原子が、一つのエネルギーによって創造されている」という、深遠な洞察を彼女にもたらした。我々は皆、「一つのものであり、完全につながっている」のだと。

　この体験は、彼女に「大きな心の広がり」と、世界の苦しみに対する「深い慈悲」をもたらし、「我々の真の目的」を学ぶきっかけになったという。

　7時間が経過した後、非番だった一人の消防士が、まるで「直感」に導かれるかのように、彼女のいる場所にたどり着いた。彼女は担架で運ばれ、ハドソン川を下る軍のボートで救出された。

　約1ヶ月の入院と、1ヶ月のリハビリ、そして半年間の車椅子生活。この壮絶な体験は、しかし、彼女に深い「スピリチュアルな目覚め」をもたらした。

「私はこの体験から、私たちは決して一人ではないこと、ただその声に耳を傾ける方法を学べばよいのだと知りました。神が私をこの世界に戻し、再び息子たちを育てるチャンスを与えてくれたことに、毎日、感謝の念で満たされています」と彼女は語る。

　彼女が死の淵で見た光景が、脳が見せた幻覚だったのか、それとも我々がまだ知らない世界の真実だったのか。その答えは誰にも分からない。しかし、確かなことは一つだ。彼女は“死”を乗り越え、以前よりも遥かに深く、生命の輝きを感じながら今を生きているということである。

参考：THE Mirror、ほか

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