最も呪われた道路、運転手を恐怖に陥れる謎の光「オビエド・ライト」とは?=米フロリダ

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 暗い夜道での運転は、それ自体が恐ろしいものだ。ましてや、正体不明の光まで現れたら…。

 フロリダ州セミノール郡のチュルオタとテインツビルの北に位置するスノーヒルロードは、まさにそんな恐怖体験ができる場所として知られている。夜間にこの道路を運転していると、ヘッドライトを点けたジョギングをする人や、知らない脇道から出てきた車のように見える2つの光が現れるという。多くの人々が、この謎の光を目撃しているのだ。

数十年前から続く謎の光「オビエド・ライト」

 地元の歴史家ジェイソン・バーン氏によると、この「オビエド・ライト」と呼ばれる光の目撃情報は、1960年代にまで遡るという。目撃者たちは、真夜中頃に光が現れ、エコノックハチー川にかかる橋に向かって南に移動する様子を目撃している。目撃情報は冬場に増える傾向があるが、光は常に跡形もなく消えてしまうという。

 バーン氏は、「遠くから見ると、対向車のように見えるが、近づいてくると、その光は貨物列車のように明るく、車のライトのように2つに分かれることはない。橋を渡るときに青みがかった色合いになり、わずかに揺れた後、音もなく消えてしまう」と説明している。光の正体は一体何なのだろうか?

この謎の光は何十年も前から報告されている 画像は「UNILAD」より

噂、そして検証

 当然のことながら、この光に関する噂は長年にわたり近隣住民の興味を引いてきた。多くの人が噂を広め、実際に光を見ようと現地を訪れているという。

 バーン氏は、「人々は夜中に車で出かけ、そこでビールを飲んだり、10代の子たちがするようなことをしたりして、伝説の光を探している。文字通り何世代にもわたって、デートや友人たちとこのゴーストライトを探しに出かけたことを覚えている人たちがいる」と語っている。

 この光にまつわる不気味な話も多く伝わっている。

 カブスカウトの少年がランタンを持って歩いているときに隊列からから逸れてしまった話、道路を横断中に車にはねられて死亡した10代の若者の話、ガソリンが切れて車が止まった際にボーイフレンドが車外に出た後、「爪で引き裂かれて死んでいる」のを発見した女性の話などだ。

 しかし、これらの話は検証されていない。バーン氏が検証できた唯一の話は、1963年に友人と花火をしに橋に行った17歳の少年ノーバート・ハイマン氏の話だ。

「花火が終わった後、一人の友人が車を取りに行った。他の友人たちは先にメインストリートに向かって歩いた」とバーン氏は言う。運転手は車のライトを点けなかったため、ハイマン氏は車にはねられて死亡した。バーン氏は、「この話がゴーストライトの伝説の根源であり、この少年が『取り憑いている』と信じるか、それとも、この話が他のすべてのゴーストライトの伝説のきっかけになったと考えるかは、読者次第だ」と述べている。

 この光には、超自然現象ではない、もっと現実的な説明も考えられる。エコノックハチー橋付近の湿地帯では、枯れた植物が分解されて可燃性の高いメタンガスが発生し、発火して空中で青い炎が揺らめくことがある。これは、多くの人が目撃したと主張する光と一致する。しかし、沼地ガスと幽霊のどちらかを選ぶとしたら、幽霊の方が間違いなく面白いだろう。

 スノーヒルロードの「オビエド・ライト」。それは、死者の魂が彷徨う証なのか、それとも自然現象が生み出した幻想なのか? 真実は、闇夜に包まれたまま、今もなお人々を魅了し続けている。

参考:UNILAD

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