原因不明の“集団脱毛”に住民がパニック!謎の「脱毛ウイルス」発生? =インド

画像は「YouTube」より

■原因不明の集団脱毛が発生

 インド・マハラシュトラ州ブルダナ地区の3つの村で、住民がわずか数日のうちに集団的な脱毛に見舞われる事態が発生した。被害は1週間以内に急速に広がり、健康当局は肥料による水質汚染が原因ではないかと推測している。現在、現地の水や住民の髪、皮膚のサンプルが採取され、検査が進められている。

 この異常事態は、ブルダナ地区シェガオン地方の15村に広がり、特にヒンガナ、ボンドガオン、ボタ、パフルプルナの4村で深刻な影響が報告されている。症状は頭皮の激しいかゆみから始まり、わずか3日以内に完全な脱毛が進行するという。これまでに150人以上が影響を受けたとされ、さらに400人に初期症状が見られるとの報告がある。

 住民はこの現象を「脱毛ウイルス」と呼び、恐怖と困惑が広がっている。ある村人は、軽く髪を引っ張るだけで簡単に抜けてしまう様子をカメラの前で見せ、別の住民は1週間以内にできたハゲ部分を指し示した。現地では健康当局の高官が調査に乗り出している。

■水質汚染と健康問題の可能性

 現地を訪問したシェガオン保健局のディーパリ・ラヘカル医師は「汚染された水が原因の可能性がある。水と髪のサンプルを採取し、原因を突き止めるために検査を行う」と述べた。

 医療専門家によれば、この症状は「急性脱毛症」または「円形脱毛症」として知られ、以下のような要因で引き起こされる可能性があると指摘されている。

・汚染水の使用
・頭皮の真菌感染症
・栄養失調やビタミン不足
・一部の化学物質や化粧品の悪影響

 今回の脱毛被害が報告された村々は、プルナ川流域に位置しており、同地域は以前から塩性土壌と水質の悪さで知られている。政府の報告書では、地下水に過剰なフッ素が含まれていることが指摘されており、これが症状の一因である可能性も考えられている。

 現在のところ、健康当局は被害の規模を把握するための調査を実施しているが、脱毛の具体的な原因は特定されていない。今後、皮膚科医や専門医のチームが現地を訪れ、詳細な調査を行う予定であるという。

 一方、住民は依然として困惑しており、プルナ川の水を避けるようになっている。多くの人々が川での入浴をやめ、当局に早急な対応を求めている。

 原因が特定されていない中、村人たちの不安は日に日に高まっている。科学的な調査と適切な措置が一刻も早く実現され、住民の不安が解消されることを期待したい。

参考:Nagpur Today、ほか

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文=深森慎太郎

人体の神秘や宇宙の謎が好きなライター。未知の領域に踏み込むことで、日常の枠を超えた視点を提供することを目指す。

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