ヒトは体感で地震を予知できるのか、地震の前兆を感じ取る男「モナカ氏」インタビュー
「もうすぐ地震が来そう」――そう予感する特殊な体質を持つ男性がいる。幼少期から地震の前兆を感知してきたモナカ氏は、自らの体感、そしておばけ探知機「ばけたん」も駆使し、独自の地震予知、予想を続けている。彼にしか見えない世界、彼にしか感じられない地震の前兆とは一体どのようなものなのだろうか。今回TOCANAではモナカ氏に直接話を伺った。
予兆の始まり――幼き頃の気づきと家族の反応
――体感で地震を感知できるとのことですが、何かきっかけのようなものはあったのでしょうか?
モナカ氏:そうですね…一番古い記憶だと、幼稚園の頃でしょうか。筑波山に遠足に行く予定だったんです。でも前日の夜に急に高熱が出てしまって。母にも『明日は無理ね、行かない方がいいんじゃない?』って言われて諦めていたんです。ところが翌朝、熱がすっかり下がっていて、何事もなかったかのように元気になっていたので遠足に行くことができたんです。結局その日は雨で筑波山に登れなくなり、急遽予定を変更して茨城県の博物館に行くことになりました。着いてしばらくしたら、結構大きな地震があったんです。後でニュースで知ったのですが、震源地はまさにその博物館のすぐ近くでした。
その時は、ただ偶然が重なっただけだと思っていました。でも、後から考えると、あの高熱は地震の予兆だったんじゃないかと思うんです。あの頃から、何となく地震の前に体調を崩すことが多かったように思います。他にもスーパーやデパートなどの人が多い場所に行くと、急に気分が悪くなったり、泣き出してしまったりすることが多くありました。母もよく『あなたは本当に敏感な子ね』と言っていましたが、今思えば、あの頃の僕は人混みではなく、場所に流れる“何か”を感じ取っていたような気がします。そして、あの茨城の博物館での地震がきっかけで、僕の地震予知は始まったと言えるかもしれません。
――具体的には、どのような現象や体調の変化が、地震の前兆となるのでしょうか?
モナカ氏:地震の前に感じる現象や体調の変化は様々で、その時々で異なります。まずよくあるのは、耳鳴りです。キーンという高音だったり、ゴーッという低い音だったり、音の高さや種類も様々です。次に、焦げ臭い匂い。これは、実際に何かが燃えているわけではなく、突然鼻をつくような焦げ臭さを感じます。近場の地震の時は特にこの匂いが強く感じられますね。他にも胸騒ぎやざわざわとした落ち着かない感覚、妙な胸の圧迫感などもよくあります。現代的なものだと、ネット回線が不安定になったり、スマホの電池の減りが異常に早くなったりすることもあります。これらの現象は、単独で現れることもあれば複数同時に起こることもあります。
地震の規模や発生場所によっても、前兆の現れ方は変わってきます。例えば、震度4程度の比較的小さな地震の場合は、耳鳴りや焦げ臭い匂い、軽いめまいなどが数時間前に起こることが多いです。震度6以上の大きな地震になると、数日前から体調を崩したり、強い不安感に襲われたり、金縛りにあったりすることもあります。海外で大きな地震が起こる前には、激しい頭痛や、建物が崩れる夢を見ることもあります。特に印象的だったのは、2024年元旦の能登半島地震の10日前、たまたま富山県にいた時のことです。街全体がまるでモノクロ写真のように黒く淀んで見えたんです。『何か良くないことが起こる…』という強い予感がしました。実際、その予感は現実のものとなってしまったわけですが…。
――3.11、東日本大震災の時はどのような前兆がありましたか?
311の時は、当時中学2年生で不登校気味だったこともあり、地震発生時は一人で家にいました。半年ほど前から、原因不明の倦怠感や不安感に襲われるようになっていて、学校にも行けずにいました。震災の当日も朝から何となく嫌な感じがしていました。体に力が入らず、ただ何となくソワソワして落ち着かない。そんな状態でした。そして、あの大きな揺れが来たんです。激しい揺れの後、しばらく放心状態でしたが、不思議なことに、それまで感じていた倦怠感や不安感がすっと消えていたんです。まるで、体の中に溜まっていた何か悪いものが、地震と共に流されていったような感覚でした。その後、徐々に以前の生活リズムを取り戻すことができました。あの地震は、私にとって大きな転換点だったのかもしれません。
ちなみにですが、これらの前兆は、常に一定の法則に従って現れるわけではありません。時には全く予兆を感じないまま地震が発生することもありますし、逆に予兆を感じても地震が起こらないこともあります。それでも、長年の経験から、自分なりに地震の規模や発生時期をある程度予測できるようになってきました。今でも日々、自分の体と周りの変化に注意を払い、地震の予兆を探っています。
――地震予知にはおばけ探知機の「ばけたん」も使用しているとのことですが、具体的にどのように使っているのでしょうか。
モナカ氏:『ばけたん』は、本来はおばけ探知機として販売されているものですが、一部では地震予知にも使えるのではないかと話題になっています。僕の場合は、自分の体感とばけたんの反応を照らし合わせることで、より精度の高い地震予知を目指しています。
――ちなみにばけたんはどの種類を持っているのでしょうか。種類によって反応が違ったりしますか?
モナカ氏:僕が持っているばけたんは、『改 KAI』、『空 KU』、『まもりだま』、『ロズウェルロック』『ワラシ』です。それぞれ反応の仕方が異なり、特に『ロズウェルロック』と『ワラシ』は感度が高いように感じます。『ワラシ』は、何かを感知すると音声を発するのですが、『間違いなくいるね』とか『やばい気がする』など、まるで地震を予言しているかのような言葉を発することがあります。この前も、母が帰宅した瞬間に『やばい気がする』と突然言い出して、母を驚かせたことがありました(笑)。
『ロズウェルロック』は、主に光で反応を示します。赤、青、緑の3色の光があって、通常は青く光ることが多いのですが、僕が触れたり、近くに置いたりすると、何もないのに突然光ることがあります。特に地震の前には緑と青の光が交互に点滅することがあり、一部では、これが大きな地震の前兆かもしれないという説もあります。
ばけたんの反応と自分の体感は、不思議なほどリンクすることがあります。例えば自分が何となくざわざわとした感覚を感じている時に、ばけたんの何度も光るようになったり、普段は静かな『ワラシ』が頻繁に喋り出したり…。逆に自分が何も感じていない時は、ばけたんも静かなことが多いです。
もちろん、ばけたんの反応が必ずしも地震に結びつくとは限りません。ばけたんは電磁波や磁場の変化にも反応すると言われていて、地震以外の要因で反応することもあります。それでも、自分の体感とばけたんの反応を注意深く観察し、データを集めていくことで、より正確な地震予知に繋がるのではないかと考えています。
――2025年7月に大災難が訪れるなんて言われていますが、何か起こると思いますか?
モナカ氏:2025年7月…そうですね、私自身も2025年7月あたりには、何か大きな出来事が起こるのではないかという予感はあります。ただ、それが具体的にどのような出来事なのかまでは今のところ明確にはわかりません。地震に限らず、社会的に大きな影響を与えるような、何か“不都合なこと”が起こるような気がしています。あくまで個人的な感覚ですが…。
よく言われている首都直下型地震については、今のところ発生時期を特定できるほどの兆候は感じていません。少なくとも、近いうちに首都直下型地震が発生する可能性は低いのではないかと思っています。ただし、安心はできません。日本は地震大国です。いつどこで大きな地震が起きてもおかしくはありません。
地震予知は、まだまだ研究段階の分野です。私自身としては、自分の体感やばけたんの反応を記録し、データ化することで、地震予知の研究に少しでも貢献できればと考えています。また、自分の体験や情報を発信することで、一人でも多くの人に地震への備えを意識してもらえたらと思っています。結局のところ、地震はいつ起こるか誰にもわかりません。だからこそ、日頃から備えを怠らないことが大切です。少しでも不安を感じたら、避難場所の確認や防災グッズの準備など、できることから始めてみてほしいと思っています。
――本日はありがとうございました。
体感で地震を予知するモナカ氏は、地震の前兆が引き起こす何らかの変化を感じ取っているのだろうか。大地震の前に体調を崩すという話は他にも報告があるため、もしかすると人間には多かれ少なかれそのような能力があるのかもしれない。
ただし、モナカ氏も言っているように、結局のところ地震がいつ起こるのかは誰にも正確にはわからない。予知や予測を考えるより、まずは防災意識を高め、来るべき日に備えることが大切だろう。
■モナカ氏のX(旧Twitter)アカウントはこちら
日々地震に関する情報を発信している
@monakajisin
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2024.10.02 20:00心霊ヒトは体感で地震を予知できるのか、地震の前兆を感じ取る男「モナカ氏」インタビューのページです。地震予知、地震、ばけたんなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで