史上初!? “隕石衝突の音と映像”が記録されていた!【動画アリ】

画像は「YouTube」より

 2023年7月、カナダ・プリンスエドワード島のマーシュフィールドに住むジョー・ヴェライダム氏は、散歩中にとんでもない出来事に見舞われた。自宅の防犯カメラが、彼の家の玄関前に隕石が激突する瞬間を音と映像で記録していたのだ。ヴェライダム氏は、「散歩に出るタイミングがほんの数分違っていれば、自分がそこに立っていたかもしれない」と語り、その衝撃を振り返った。

「もし私がまだその場にいたら、隕石は私を真っ二つにしていたかもしれない」と彼は言う。隕石は玄関前の地面に激突し、粉々になって爆発音を響かせた。この出来事が記録されたのは科学的にも非常に貴重であり、史上初めて隕石の衝突時の音と映像が同時に記録されたとされる。

発見された「シャーロットタウン隕石」

 散歩から戻ったヴェライダム氏が、自宅前の地面に見慣れない黒い破片が散乱しているのを発見した。驚いて防犯カメラの映像を確認すると、まさに隕石が直撃する瞬間が記録されていたのだ。友人の助言で隕石の可能性を考え、破片を集めたヴェライダム氏は、サンプルの一部をアルバータ大学の隕石コレクションの責任者クリス・ハード氏に送った。

 ハード氏は、隕石の破片を詳細に調査し、それが「普通コンドライト」と呼ばれる最も一般的なタイプの隕石であると確認した。この隕石は「シャーロットタウン隕石」と名付けられた。マーシュフィールドが隣接するシャーロットタウンに近いことにちなんだものである。

隕石が宇宙から地球へ

 隕石は通常、地球の大気圏に突入する際に約6万km/hという驚異的な速度で移動する。地表に達する頃には速度が200km/h程度にまで減速するが、その衝撃力は依然として破壊的だ。ハード氏によれば、隕石の起源は火星と木星の間に広がる小惑星帯であるとされる。

「この隕石はとてつもない旅を経て私たちのもとにたどり着いた」とハード氏は語る。

科学的意義と偶然の妙

 隕石の衝突音が記録されたのは今回が初めてであり、科学界にとって極めて重要なデータとなる。「宇宙からの新たなサンプルを得るたびに、新しい発見が生まれる」とハード氏は述べ、今回の出来事を「驚異的な科学的チャンス」と評価した。

 ヴェライダム氏は「これほどの偶然がどうして起こったのか、ただ驚きと畏敬の念を抱くしかない」と感想を述べている。幸運にも大惨事を免れた彼にとって、この隕石の落下は、日常の中に潜む宇宙の壮大なドラマを象徴する出来事となった。

 宇宙のサプライズは予測不可能だということを心に留めておきたい。次に宇宙を見上げるとき、その視線の先にはロマンと少しの警戒心が入り混じっているかもしれない。

参考:CBC News、ほか

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