謎の「100トンの石棺」古代エジプトの驚異的な精密技術とは?地球外の存在がもたらした知識なのか

エジプトのサッカラにあるセラペウム(Serapeum of Saqqara)。ここは、かつてアピス・ブル(Apis Bull)と呼ばれる神聖な牛が祀られていた地下墓所とされている。しかし、この遺跡が発見されて以来、数々の謎が専門家たちを悩ませてきた。
その最大のミステリーのひとつが、巨大な石棺の存在である。この遺跡には重さ70〜100トンにも及ぶ25個の石の箱が残されている。しかも、その精密さは現代の技術者ですら驚くほどのもので、まるで数千年前に最新鋭の機械で加工されたかのようだ。いったい、古代エジプト人はどのようにしてこれほどの精度を実現したのだろうか?

高度な精密技術——古代人はどうやって作ったのか?
これらの石棺は、一部がローズ・グラニット(赤色花崗岩(赤みかげ))という非常に硬い石で作られている。この石はサッカラから800kmも離れたアスワンの採石場で採掘されたものだという。さらに一部の箱にはより硬度の高い閃緑岩(ディオライト)が使用されており、どのようにして運ばれたのかも謎に包まれている。
驚くべきことに、これらの箱の角は完璧に90度に加工され、寸法の誤差はわずか約0.025mm程度だという。現代の精密加工技術をもってしても、これほどの精度を達成するのは容易ではない。当時のエジプト人は、どのような技術を駆使していたのだろうか?

箱の中身は空——その目的とは?
さらに奇妙なことに、これらの箱の中は空である。考古学者たちは、これらがアピス・ブルの埋葬用に作られたのではないかと推測している。しかし、いくつかの箱は発見当時に火薬を使ってこじ開けられたものの、内部に遺骨や遺物は一切見つからなかった。
では、なぜ古代エジプト人はこれほど巨大な箱を作り、精密に加工し、地下に設置したのか? 本当に葬祭のためだったのか、それともまったく別の目的があったのか?
古代の知識はどこから来たのか?
古代エジプト人が高度な幾何学や数学の知識を持っていたことは、リンド数学パピルス(Rhind Mathematical Papyrus)やモスクワ数学パピルス(Moscow Mathematical Papyrus)といった古文書からも分かっている。彼らが高度な計算能力を有していたことに疑いはない。
しかし、それだけでは説明がつかないほどサッカラの石棺は驚異的な技術で作られている。当時の道具や技術で、これほど精密な加工が可能だったのだろうか?

一部の研究者は、「エジプト文明には失われた高度な技術が存在したのではないか」と考えている。また、古代宇宙飛行士説を唱える人々は、「この知識は地球外の存在からもたらされた可能性がある」と主張する。
真相はどこに?
このサッカラの石棺の謎は、いまだ完全には解明されていない。これらの箱は何のために作られたのか?どのような技術が使われたのか?そして、なぜ中身が空なのか?
古代エジプトの技術力を知る手がかりとして、この巨大な石棺の秘密が明らかになる日は来るのだろうか。それとも、私たちは未だ知らぬ「失われた文明の遺産」に直面しているのだろうか。
参考:The Ancient Code、ほか
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2024.10.02 20:00心霊謎の「100トンの石棺」古代エジプトの驚異的な精密技術とは?地球外の存在がもたらした知識なのかのページです。エジプト、古代宇宙飛行士、石棺などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで