【衝撃】「あれは犬か?いや、“半分のワニ”だ!」尻尾を失ったアリゲーターが話題に

米ルイジアナ州南部で、尾のないワニが道路を歩いている姿が目撃され、地域でちょっとした騒動になっている。その異様な光景に、通行人は「犬かと思った」「いや、あれワニだよ!」と驚きを隠せなかった。
目撃者のアシュリン・バーソロミュー氏は、5月20日に子どもたちを野球の練習から家に連れ帰る途中、道路をノロノロと横切る奇妙な生き物を発見。最初はフレンチブルドッグかと思ったが、近づいてみると明らかに“尾のないワニ”だった。彼女はその様子をSNSに投稿し、「道に“半分のワニ”がいるから気をつけて」と注意を呼びかけた。
尾を失ったワニの運命とは?
この投稿は瞬く間に拡散し、「ありえない」「なんだこれは?」など、驚きと笑いが交錯するコメントが殺到した。一部の人々はこのワニの健康状態を心配したが、専門家によれば、実はそれほど珍しい現象ではないという。
ニューオーリンズのオーデュボン動物園に所属する爬虫類学者ロバート・メンディック氏は、このワニの尾はおそらくボートのスクリューに巻き込まれたか、他の大型ワニとの縄張り争いで失った可能性が高いと分析する。
「ワニ同士は繁殖期などに激しく争うことがある。手足や尾を失うことも珍しくないが、彼らには驚くほどの治癒力と再生能力がある」とメンディック氏は語る。尾の切断面は自然にふさがり、感染も防げる構造になっているという。

ワニは再生するのか?最新の科学的知見
トカゲのように尾を再生する爬虫類は多いが、ワニが再生能力を持つとは長らく知られていなかった。しかし、2020年の研究によって、ワニも部分的に尾を再生する力があることが明らかとなった。ワニは現在知られている中で“最大の四肢再生可能動物”とされている。
とはいえ、すべてのワニが必ず尾を再生するわけではなく、この個体に関しては再生する兆候は見られず、丸くふさがった「瘤(こぶ)」状のまま治癒しているようだ。
このような状態では、水中での泳ぎに支障が出る可能性が高く、狩りもうまくいかないかもしれない。それでも、メンディック氏は「岸辺で狩るなど、新たな方法を身につけて生き延びているのだろう」と語り、生きるために順応するワニのたくましさを強調した。
たとえ尾を失っても、彼は今日もどこかでたくましく生きているのだ。
参考:IFLScience、ほか
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