衝撃のレントゲン写真が警告する“一瞬の油断” 夏の風物詩・花火の裏に潜む恐怖…

日本の夏の夜を彩る美しい花火。家族や友人と楽しむ手持ち花火や、夜空を壮大に染め上げる打ち上げ花火は、多くの人にとってかけがえのない夏の思い出だろう。しかし、その美しい光の裏側で、毎年数えきれないほどの悲劇が起きていることを私たちは忘れてはならない。
「これが誰かが10本の指すべてを持っていられる最後の週末になるだろう」
SNSに投稿された、この不気味な警告文。添えられていたのは、花火の暴発によって見るも無惨に破壊された、人間の「手」のレントゲン写真だった。これはアメリカの事例だが、その恐怖は決して対岸の火事ではない。
指が消え、手が砕け散る…レントゲンが写し出す現実
公開された9枚のレントゲン写真は、花火の危険性を何よりも物語っている。そこに写し出されているのは、もはや「手」としての原型を留めていない衝撃的な現実だ。






ある患者の手は、5本すべての指が爆風で消し飛んでいた。別の患者の手は、爆発の衝撃で小指と薬指の骨が砕け、手のひらが真っ二つに裂けていた。また別の患者の手は、完全に粉々になり、6つ以上の骨片に分かれていた。
これらはアメリカでの悲劇だが、日本でも花火による事故は後を絶たない。国民生活センターの報告によれば、過去5年間で報告された花火による火傷事故の半数以上が、なんと1歳から3歳の幼児なのだ。特に、子どもに人気の線香花火や手持ちのスパークラーは、時に金属を溶かすほどの高温に達し、浴衣などの燃えやすい服に付着すれば、わずか1秒で燃え広がる危険性も指摘されている。
「これは他人事じゃない」指を失ったNFLスター選手の悲痛な叫び
この悲劇は、有名人さえも例外ではない。アメリカンフットボールのスター選手だったジェイソン・ピエール=ポールは、2015年の独立記念日に、花火の事故で右手の人差し指を失い、親指と中指もほとんど動かなくなってしまった。
彼は自らの経験を元に、こう訴える。
「お祝いの花火は素晴らしい伝統だ。でも残念なことに、明日も誰かが花火で怪我をするだろう」
「僕がまだ生きていて、自分に何が起こったかを見せられることを嬉しく思う。同情なんてしないでくれ。指がなくても僕は元気だ。でも、どうか安全に気をつけて。さもなければ、これが“あなた”の身に起こることになるんだ」
彼は、ほんの一瞬の油断が取り返しのつかない結果を招いたと振り返る。これは花火を楽しむすべての人々への重いメッセージだ。
悲劇を避けるために。専門家が教える「鉄則」
では、どうすればこの悲劇を避けることができるのか。専門家たちはいくつかの基本的なルールを守るよう呼びかけている。
・子供だけで花火をさせない。特に3歳以下の幼児には絶対に持たせない
・適切な服装:薄手の服や浴衣、裾の広い服、サンダルは避け、火に強い素材を選ぶ
・近くに水の入ったバケツを用意しておく
・風の強い日は避ける
・眼の損傷を防ぐため、特に子どもや花火を扱う人は保護メガネを着用する
・火をつけたら、決して人に向けたり振り回したりしない
・不発だった花火には絶対に近づかず、触らない
美しい花火が、一生消えない傷を残す凶器に変わるのは、ほんの一瞬だ。この夏、あなたが夜空を見上げる時、あるいは手元で小さな光を楽しむ時、その輝きの裏にある危険性を、どうか忘れないでいてほしい。正しい知識と少しの注意が、あなたと、あなたの大切な人を守るのだから。
参考:Daily Mail Online、ほか
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2024.10.02 20:00心霊衝撃のレントゲン写真が警告する“一瞬の油断” 夏の風物詩・花火の裏に潜む恐怖…のページです。火傷、事故、花火、レントゲンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで