人類文明は“自滅”する、残された時間は25年 ― 科学者が予測する悪夢の未来

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イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 かつて「世界の終わり」を語るのは、街角に立つ奇人か、カルト教団の指導者だけだった。しかし今、人類の滅亡を警告しているのは、オックスフォードやケンブリッジといった世界最高峰の大学に籍を置く、尊敬を集める科学者たちだ。彼らが予測する未来は、あまりにも暗い。我々の街は、食料を奪い合う「屠殺場」と化すというのだ。

文明は“自滅”する、それが歴史の法則

 ケンブリッジ大学の研究者ルーク・ケンプ博士は、その新著で恐るべき結論を提示した。「人類の社会と帝国は、常に崩壊する運命にある」と。その原因は、持続不可能な「強欲」にあるという。

 博士によれば、あらゆる文明は、一部の権力者と大多数の一般市民との間の富の不平等から崩壊が始まる。権力者たちは自らに都合の良いルールを作り、社会の富を独占する。やがて、残りの人々が飢え始めると、暴力的な反動が起こる。

 インフラの崩壊、政治システムの機能不全、法の支配の喪失…。こうして内側から蝕まれた社会は、干ばつや戦争、そしてパンデミックといった外的要因の前にもろくも崩れ去る。これが、聖書の時代よりも遥か昔から繰り返されてきた、人類史のパターンなのだ。

 過去の文明崩壊は、局地的な死と破壊をもたらす一方で、新たな技術の拡散や、過去の教訓を活かした新社会の誕生といった恩恵もあった。しかし、21世紀のグローバル化された現代文明が崩壊した時、その代わりとなるものは、もはや何も残らないかもしれない。

核、気候変動、ウイルス、そしてAI…“ロシアンルーレット”の銃口

 1950年代、人類にとって唯一の実存的脅威は核兵器だった。しかし今、我々を取り巻く悪夢は、それだけではない。

人工ウイルス: パンデミックが証明したように、生物兵器研究所で作られた新たなウイルスは、旅客機に乗って瞬く間に世界中へ拡散する。
気候変動: 地球史上最大の大量絶滅を引き起こした温暖化の、10倍の速さで現在の気候変動は進行している。
悪意あるAI: Google DeepMindを含む主要なAI科学者たちは、自らが開発するAIが人類を奴隷化、あるいは絶滅させる可能性があるという、現実的な恐怖を表明している。

 オックスフォード大学の未来学者トビー・オード氏は、これらの脅威を総合し、「75年以内に人類が絶滅する確率は6分の1」と試算する。これは、リボルバーを使ったロシアンルーレットで死ぬ確率と同じだ。

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富豪たちが逃げ込む“地下要塞”、しかしそこも安全ではない

 この終末シナリオを、誰よりも真剣に受け止めているのは、皮肉にも現代文明の恩恵を最も享受してきた億万長者たちだ。彼らは「スーパープレッパー」として、世界の終わりに備えている。

 PayPalの創業者ピーター・ティールは、終末の際にはプライベートジェットでニュージーランドの地下要塞(バンカー)へ逃げ込む計画を立てている。OpenAIのCEOサム・アルトマンも、彼とその要塞へ共に逃げ込む契約を結んでいるという。

 しかし、ケンプ博士によれば、こうしたバンカーでの生き残りは、ほとんど不可能だという。

 富豪たちが抱える最大の悩みは、「文明崩壊後、どうやって警備部隊を支配し続けるか」だ。結局のところ、銃と軍事訓練を持つのは警備員たちであり、武装クーデターが起きる可能性は極めて高い。

 さらに、たとえ内部統制がうまくいったとしても、孤立した人類の小集団は、歴史上、長続きした試しがない。食料供給が途絶えれば、飢餓が待つだけだ。

本当に生き残るのは誰か

 ケンプ博士は、衝撃的な結論を提示する。世界的な大災害が起きた時、最も生き残る可能性が高いのは、超富裕層ではなく、「最も貧しい人々」だというのだ。

 世界の産業が停止すれば、食料輸入に依存する先進国が最初に打撃を受ける。化学肥料や農薬の供給が途絶えれば、北米やヨーロッパ、中国、インドといった主要生産国の農業生産は壊滅するだろう。

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画像はUnsplashJuanita Swartより

 一方で、化学物質の使用が少ないアフリカの自給自足農家は、生産量の減少が比較的小さく、飢餓の規模も小さい可能性があるという。

 我々の文明は、今、いくつもの弾丸が込められたリボルバーで、自らのこめかみに銃口を突きつけている。核戦争、気候変動、AI、パンデミック…。引き金が引かれる前に、我々はこの狂気のゲームから降りることができるのだろうか。

参考:Daily Mail、ほか

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