山腹に“聖母マリア”が出現!巡礼者が殺到、奇跡か、それともただの岩か?=コロンビア

南米コロンビアの山腹に、突如として「聖母マリアの顔」とされる神秘的な模様が現れ、世界中の注目を集めている。岩肌に浮かび上がったその姿は、奇跡を信じる巡礼者たちを呼び寄せる一方、懐疑的な人々との間で激しい論争を巻き起こしている。
この奇妙な現象は、約3ヶ月前、岩の一部が崩落した際に現れたという。SNSでその画像や動画が拡散されると、瞬く間に数百万回再生され、小さな村は一躍、聖地へと姿を変えた。
SNSで拡散された“奇跡の岩”
この現象が起きたのは、コロンビアの首都ボゴタの北東に位置するソガモソ市近郊の、モルカという小さな村だ。崩れた岩の断面に、ヴェールを被った女性の横顔のような模様がくっきりと浮かび上がった。
地元のカントリー歌手、ジミー・アヤラ氏もこの地を訪れた一人だ。「ここに来たら、聖母マリアが現れたというので、人々が集まっていたんだ。彼らは3ヶ月前に現れたと言っていたよ」と、彼は興奮気味に語る。
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Instagramに投稿された動画は瞬く間に拡散し、「ワオ、信じられない!なんて美しい聖母様なんだ!」といった、奇跡の出現を喜ぶコメントが殺到。多くの信者たちが、祈りを捧げるためにこの地へと巡礼に訪れている。

「ただの偶然」「狂信だ」―奇跡を巡る賛否両論
しかし、すべての人がこの現象を奇跡だと信じているわけではない。SNS上では、冷ややかな声も多く上がっている。
「なぜ、あれが聖母マリアだと決めつけられるんだ?」
「ただの偶然かもしれないのに、すでに人々の狂信が始まっている」
「どう見ても、ただの模様だろう」
実際、人間の脳は、無意味な模様の中に意味のある形(特に顔)を見出してしまう「パレイドリア現象」を起こしやすいことが知られている。雲の形が動物に見えたり、月の模様が人の顔に見えたりするのも、この現象の一種だ。今回の「聖母マリアの顔」もまた、岩の模様が偶然、人々の信仰心と結びついただけの可能性は高いのかもしれない。
コロンビアで相次ぐ“聖母マリア出現”の謎
興味深いことに、コロンビアで聖母マリアとされる姿が出現したのは、これが初めてではない。昨年も、南部の聖なる山々で、輝く人影が目撃され、「聖母マリアの降臨だ」と大きな話題になった。
写真家のカルロス・アルサテ氏が捉えたその姿は、崖の上に立つ、あるいは浮かんでいるかのような、白く輝く人型のシルエットだった。地元メディアは、「太陽光が当たると、その姿は自ら光を放っているように見える」と報じた。
なぜ、コロンビアでこれほどまでに聖母マリアの出現が相次ぐのか。それは、この国の人々の深い信仰心が、自然が生み出す偶然の造形の中に、救いや奇跡の“しるし”を見出しているからなのかもしれない。
科学的な視点で見れば、それは単なる岩の模様や光の反射に過ぎないのかもしれない。しかし、そこに祈りを捧げ、希望を見出す人々がいる限り、この“奇跡”は聖地として存在し続けるのだろう。
参考:Daily Star、ほか
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2024.10.02 20:00心霊山腹に“聖母マリア”が出現!巡礼者が殺到、奇跡か、それともただの岩か?=コロンビアのページです。聖母マリア、パレイドリア、奇跡、コロンビアなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで