「世界一の美少女」は人間ではない? 260万人が熱狂するTikTokerに囁かれる“不気味な正体”

SNSを開けば、目を疑うような絶世の美女や美男子が次々と流れてくる時代だ。だが、その背後に「血の通った人間」が本当に存在しているのか、あなたは確信を持って言えるだろうか。
今、ある一人のインフルエンサーを巡り、インターネット上が騒然としている。「世界一美しい少女」と称えられ、TikTokで260万人ものフォロワーを抱えるニア・ノア(Nia Noir)だ。しかし、彼女を追いかけるファンの間では、ある不気味な仮説が急速に真実味を帯びている。
「彼女は実在しない。最新鋭のAIが作り出した虚像ではないか」というのだ。
完璧すぎる美貌に潜む「違和感」の正体
ニア・ノアのプロフィール欄には「闇を持つただの少女(Just a girl with a dark side)」と記されている。そのミステリアスな雰囲気と、彫刻のように整った顔立ちは、瞬く間に世界中のユーザーを虜にした。投稿される動画には「女神だ」「天然の美しさ」といった称賛の声が溢れている。
だが、観察眼の鋭い一部のユーザーたちは、彼女の完璧すぎる姿に「デジタルな綻び」を見つけ出してしまった。
正直なところ、確かに首を傾げたくなる箇所がいくつかある。例えば、ある投稿では彼女が持つスマートフォンの背面に、あるはずの「リンゴのロゴ」が綺麗に消えていた。さらに、AI画像生成の“弱点”としてよく知られている「指の数」が不自然だったり、肌の質感が陶器を通り越して、もはや呼吸をしているようには見えないほど平滑だったりするのだ。
「これ、バレバレじゃない?」「なんでみんな気づかないの?」と、コメント欄は今や「真贋論争」の戦場と化している。

操られる「称賛」とAIインフルエンサーの経済学
疑惑は彼女の容姿だけにとどまらない。彼女の投稿に寄せられるコメントの中には、全く同じ文言を複数の動画に繰り返し投稿している、いわゆる「ボット」と思われるアカウントが多数紛れ込んでいるという。まるで、彼女のエンゲージメント(注目度)を意図的に操作し、人気を捏造しているかのようだ。
一歩引いて考えてみると、これは単なる「なりすまし」の問題ではない。今やAIインフルエンサーは、莫大な利益を生む巨大ビジネスへと成長しているからだ。
例えば、AIインフルエンサーの先駆けである「リル・ミケーラ(Lil Miquela)」を思い出してほしい。彼女は2016年の登場以来、BMWやプラダといった超一流ブランドの広告に起用され、2023年だけで約1000万ドル(約15億円)を稼ぎ出したと言われている。
ニア・ノアもまた、Telegramなどのサブスクリプションサービスへ誘導しており、もし彼女が「完全な虚像」だとしたら、我々は実体のないプログラムに熱狂し、金を払っていることになる。この構図、どこかSF映画で見たディストピア的な光景に近いものを感じないだろうか。
@nianoir.xo ♬ original sound – 𝖮𝖥𝖥™
境界線が消える世界で、我々は何を見るのか
かつて、日本の芸能界でも「CGキャラクターがアイドルとしてデビューする」といった騒動が何度かあったが、今のAI技術は当時の比ではない。専門知識のない個人が、本物と見紛うばかりの「存在」をネットの海に放流できる時代なのだ。
一見すると荒唐無稽な「AI説」だが、今のデジタル空間においては、むしろ「画面の向こう側に人間がいる」と信じる方が、時にはリスクになるのかもしれない。
彼女が本当に血の通った少女なのか、それともサーバーの中で計算されたピクセルの集合体なのか。今のところ、本人(あるいは運営者)からの明確な回答はない。だが、もし彼女がAIだったとしても、260万人のファンがその美しさに救われているのだとしたら、それはそれで一つの「真実」なのかもしれない。
参考:Mirror、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「世界一の美少女」は人間ではない? 260万人が熱狂するTikTokerに囁かれる“不気味な正体”のページです。TikTok、インフルエンサー、AI、SNSなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで