リーマンショックを当てた男が警告!「次の危機は金融だけでは済まない」 イラン、台湾有事、AIが招く世界規模の連鎖ショック

2008年の“リーマンショック”が再びやってくるのか――。サブプライム危機を“予言”したとされるリスク管理のプロが現在の世界に迫り来る危機について警鐘を鳴らしている。
■“リーマンショック”が再来する!?
“リーマンショック”の1年前の2007年、当時はあまり知られていないリスクマネージャーが、不穏な警告を発した本『A Demon of Our Own Design』(邦訳版『市場リスク 暴落は必然か』)はなぜ金融危機がより深刻化しているのかを解説し、サブプライム危機を予言した書として話題を呼んだ。
それから約20年後、同書著者のリチャード・ブックステーバー氏は、現在の状況を考えると2008年の混乱は「いつでも」起こり得るだろうと述べて再び注目を集めている。“リーマンショック”級の金融危機が今年起きるというのだろうか。
この発言の背景には、地政学的緊張が高まり、経済的脆弱性が露呈している現在の世界情勢がある。
世界の石油輸送にとって戦略的に重要なルートであるホルムズ海峡が事実上封鎖されているが、今後長引けばエネルギー供給と海上輸送に直接的な影響を与えるため、依然として大きな懸念となっている。
ブックステーバー氏によると、現在のリスクは2008年以前の不動産市場のように単一のセクターに集中しているわけではない。
同氏は「我々は、過去に大規模な金融危機を引き起こしたような圧力に満ちたリスクの時代に戻ってしまった」と述べている。さらに、今回はリスクが人工知能、約2兆ドルと推定される民間信用、証券取引所、台湾、そしてイランなど、さまざまな分野に広がっていると説明する。
中東紛争が激化した場合、電気料金が高騰したり、供給が制限されたりする可能性がある。これは、稼働に大量のエネルギーを必要とするデータセンターや人工知能関連の生産に直接的な影響を与えるだろう。
「紛争によって引き起こされるエネルギーショックは、電気料金の上昇や供給制限につながり、データセンターや人工知能の生産に直接的な影響を与える」(ブックステーバー氏)
同時に世界の先端半導体生産量の50%以上を担う台湾への懸念も高まっている。中国と台湾の間で緊張が高まった場合、世界中のテクノロジー企業は深刻なサプライチェーンの混乱に直面する可能性がある。

ブックステーバー氏によると2008年に起きたことと現在起こりうる事態には決定的な違いがある。前回の危機では問題は主に金融システムと安易な融資にあり被害は甚大だったが、経済分野に集中していた。
一方で今日の世界は、物理的リスクと戦略的リスクの2つのリスクに挟まれていると彼は主張する。
「現在の金融システムは、単一の問題が生じたからといって破綻するわけではない。予測困難な形でさまざまなショックが同じ構造を通して伝播するからこそ破綻するのだ。何かがうまくいかなくなると、制御できる速度よりも速く拡散してしまう」(ブックステーバー氏)
また別の声明でも警告を発している。
「私は金融リスクの方が断然好きだ。金融リスクは価格にしか影響しないが、物理的リスクは世界に影響を与える」(ブックステーバー氏)
軍事衝突、戦略的に重要な領土をめぐる紛争、技術的依存、そして高度に相互接続された市場といった要素が組み合わさることで、制御困難な影響を生み出すシナリオが生まれると彼は考えている。今世紀最大の経済危機の一つを予見した人物によるこの警告はウォール街の内外で注目を集めているようだ。
現在のウクライナとイランでの軍事衝突がこの先も収まらず、加えて台湾で何かが起きれば世界に深刻な影響が及ぶことは間違いない。一刻も早い戦火の終息を望むばかりである。
参考:「Misterios do Mundo」ほか
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2024.10.02 20:00心霊リーマンショックを当てた男が警告!「次の危機は金融だけでは済まない」 イラン、台湾有事、AIが招く世界規模の連鎖ショックのページです。エネルギー、金融危機、世界経済、第三次世界大戦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

