現役エクソシストが明かす、映画が描けない”本当の悪魔憑き”の恐怖…首の回転より怖いものとは

悪魔憑きと聞けば、多くの人が思い浮かべるのは首が180度回転する少女や、宙に浮く身体、そして悪魔に向かって叫ぶ神父の姿だろう。半世紀にわたり、ハリウッドはこうした派手な映像で観客を震え上がらせてきた。
だが、カトリックの現役エクソシストであるカルロス・マーティンズ神父によれば、本当に恐ろしいのはスクリーンに映る部分ではないという。彼が語る悪魔憑きの核心とは——。
翌日の便の「爆破」を予告された神父
マーティンズ神父は、悪魔祓いの実例をドラマ仕立てで紹介するポッドキャスト『The Exorcist Files』の共同ホストを務めている。10月5日に第3シーズンの配信が始まったのを機に、同番組の共同制作者ライアン・ベシア氏とともにFox Newsの単独取材に応じた。
神父がまず挙げたのが、別のエクソシストの補佐を務めていたときの出来事だ。悪魔祓いを受けていた人物が神父に向かって、なぜお前がここにいるのかと問いただし、翌日お前が乗る飛行機を爆破してやると脅してきたというのである。
神父はその後、実際に便を変更した。ただし脅しに屈したわけではなく、セッションの手応えが良かったため、滞在を延ばして追加の面談を引き受けたからだという。
翌日、神父が再び姿を現すと、その人物は明らかに驚いた様子で、来るはずではなかったという趣旨の言葉を口にしたそうだ。神父はこれを、悪魔の知性が並外れてはいるものの完全ではないことの表れだと解釈している。当初の予定は知っていても、変更後の行動までは読めなかったというわけだ。
映画が描けないのは「怒り」と「憎しみ」
神父によれば、ハリウッドは椅子を投げ飛ばす怪力や絶叫、空中浮遊といった悪魔の「力」はうまく描いてきた。しかし、人間と神に向けられた底知れない怒りや嫌悪——つまり「悪魔の心」は表現しきれていないという。
神父は、悪魔とは標的の人生をずっと観察してきた存在だと説明する。弱点も、心の柔らかい部分も、好みも知り尽くしているため、どこをどれほど強く押せば最大の打撃を与えられるかが分かっているのだと警告する。
1973年の映画『エクソシスト』については、悪魔祓いで起こり得ることを説得力をもって描いた作品と評価する一方、有名な首の回転シーンは物理的にあり得ないと指摘した。神父自身は、ある人物の犬歯が数センチも伸びていくように見えた場面に立ち会ったことがあるが、それも実際の肉体変化ではなく超常的な幻覚だったと考えているそうだ。
意外なのは、実際の悪魔祓いが驚くほど静かだという点だ。神父は悪魔に怒鳴ったことは一度もないと語り、エクソシストの役目は悪魔を追い出すことではなく、なぜその存在が当人に影響力を持ったのかを見極め、本人が信仰と和解できるよう導くことだと説明している。
「こっくりさん」は遊びで済むのか
番組では、ウィジャボード(西洋版「こっくりさん」とも言える降霊盤)が絡んだ事例が少なくとも3件扱われている。亡くなった後も会話できるようにと祖母が孫にボードを贈ったケースや、3人の子供が遊び半分で使い、言い出しっぺではない1人が不穏な目に遭ったとされるケースもあるという。
ベシア氏は、占星術やタロットカードも勧めないとする一方、ハロウィンの仮装やお菓子集めには肯定的だ。神父も、子供たちが悪魔や邪悪なものを讃える格好をしない限り、トリック・オア・トリートに反対しないと述べている。
ただしベシア氏は、説明のつかない体験をすべて超常現象と決めつけるべきではないとも強調する。悪魔祓いの前には心理的な評価などの精査が行われるほか、ハロウィンに超常現象が増えるという話についても、裏付けは見ていないと認めている。
信仰を持つ者にとっては実在の脅威、そうでない者にとっては心の闇が生み出す現象。どちらの見方を取るにせよ、自分の弱点を知り尽くした何者かがいつも見ているという想像は、首が回る映像よりずっと背筋を冷たくさせる。生まれたときからこちらを観察し続けてきた存在がいるとしたら、今夜この記事を読んでいることも、とうに知られているのかもしれない。
参考:Fox News、ほか
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2024.10.02 20:00心霊現役エクソシストが明かす、映画が描けない”本当の悪魔憑き”の恐怖…首の回転より怖いものとはのページです。悪魔、カトリック、エクソシスト、悪魔憑き、悪魔払いなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで