「本当に怖い村・エリア5選」吉田悠軌が徹底解説!事件、犬神、裏S区…「日本で1番やばいエリア」も発表!

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 2020年を近年稀にみる「心霊イヤー」にしたい――トカナは、そんな思いから年始早々心霊スポットにまつわるインタビューを重ねている。前回、大ヒット怪談本『一行怪談』の著者で、怪談サークルとうもろこしの会会長、怪談・オカルト研究家の吉田悠軌さんに「最恐に怖い心霊トンネル」についてエピソードを語っていただいたが、続いては「本当に怖い村」についても語っていただいた。


1、犬鳴村(福岡県)

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――吉田さんは「怖い村の都市伝説」にとても詳しいですよね。おすすめの村はありますでしょうか。

吉田 怖い村といえば「犬鳴村と杉沢村」この2つ以外にないんじゃないでしょうか。

●犬鳴村の伝説→心霊スポット旧犬鳴トンネル。その近くには日本政府の統治が及ばない集落“犬鳴村”があり、そこに立ち入った者は決して戻れない。

●杉沢村の伝説→青森県の山中に、昭和の初期「一人の村人が突然発狂し、村民全員を殺して自らも命を絶つ」という事件が起きた杉沢村という村があり、地図や公式文書から消去されたが今も残っているという伝説。

――有名ですね。

吉田  犬鳴村や杉沢村もインターネット普及期にユーザーたちがありそうな村の神話づくりを面白がって伝えていったことで流行ったという背景があります。肝としては、本当にゼロからの創作ではなくて、話のベースとなるような村は実在していたということ。杉沢村なら「小杉集落」ですし、犬鳴村なら「ダム建設前に存在した村」は確かに実在した。でも伝説とは違う。半分本当で半分嘘の、虚実皮膜の間っていうのが、うまく機能したんだと思います。

 犬鳴村については、1970年代に始まった「犬鳴ダム」の建設によって、そこに存在した集落の大半が沈んでしまい、それが「犬鳴村」が存在したという都市伝説のベースになっています。その後、今の新トンネルができて、旧犬鳴トンネルが使われなくなったことで心霊スポット化し、ますます都市伝説的な場所になっていきました。

 ちなみに、心霊スポットとしてすでに流行していた当時、犬鳴峠の近くにホームレスの人がたちが三つ四つほど簡単な家を作って住んでいたらしいんですよ。かつ、夏になるとマムシ取りの業者の人がテントで何泊もしながら、カマを持ってうろうろしていた。肝試しに来た若者たちが彼らの存在を見て「本当に犬鳴村があるじゃん!」となって、話が盛られていったのではないかというのが私の推論です。

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――ダム建設で消えた集落よりも、マムシ業者さんの方が、今の「犬鳴村伝説」を作ったベースに近いと?

吉田 ダムで消えてしまった集落はトンネルからは少し離れていましたから、現在都市伝説で語られる「村」のイメージとは違うんです。都市伝説ではトンネルのそばに看板があって、その先に犬鳴村があるっていうことでしたから、「トンネルに近い場所に村がある」という点がポイントのひとつです。なので、ダム建設で消えた集落がベースにはあるのですが、その記憶よりは、99年の終わりごろインターネットの普及で爆発的に伝説が流れて、その流れの中で情報が織り込まれながら構築された伝説かと。

――犬鳴村っていう名前も雰囲気があっていいですよね。

吉田 名前からして、ちょっと人里離れた感があるけど、完全に山の奥地ではないっていう絶妙なロケーションをイメージさせますよね。犬鳴峠という実際にある名前も、まったく人がいないわけではないが、暗く寂しい感じが出ている。犬がいるんだから、そんなに山奥ではないけど、鳴き声が響くくらいには寂しそうっていう。あと、犬神信仰に対するちょっとした恐れみたいなものも出ていますね。

――確かに!犬神信仰。

吉田 大阪にも心霊スポットとして「犬鳴山」がありますが、それより九州の「犬鳴峠」の方が遥かに怖い感じを持たれているのでは。福岡は、四国ほどがっつり犬神信仰の話を聞くわけではないけれども、それなりにあるし。四国や山陰から、福岡に移り住む人も多いですからね。

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