「本当に怖い村・エリア5選」吉田悠軌が徹底解説!事件、犬神、裏S区…「日本で1番やばいエリア」も発表!
2、杉沢村(青森県)
――ではでは、次は杉沢村ですね。
“杉沢村の伝説→青森県の山中に、昭和の初期「一人の村人が突然発狂し、村民全員を殺して自らも命を絶つ」という事件が起きた杉沢村という村があり、地図や公式文書から消去されたが今も残っているという伝説。”
吉田 杉沢村は犬鳴村の一足先に流行っていましたけど、だいたい同時並行で、犬鳴村の兄貴分といった感じでしょう。杉沢村伝説の面白いところは、青森県が舞台の伝説なのに、なぜか岡山県で起きた「津山30人殺し」と結びついているところです。
“津山30人殺し→1938年(昭和13年)5月21日未明に岡山県苫田郡西加茂村大字行重(現・津山市加茂町行重)の貝尾・坂元両集落で発生した大量殺人事件。一般には津山事件と呼ばれ、犯人の姓名を取って都井睦雄事件ともいう。犯行が行われた2時間足らずの間に28名が即死し、5名が重軽傷を負った(そのうち12時間後までに2名が死亡)。なお、犯行後に犯人が自殺したため、被疑者死亡で不起訴となった。横溝正史の小説『八つ墓村』のモチーフにもなっている”
この、一夜にして村人がいなくなったという物語のフォーマットは完全に一致していますよね。あと、小説『八つ墓村』の人気とも結びつき、「事件×田舎の因習」みたいなかたちで当時としてはビビットな都市伝説として流行しましたね。
――噂をしながら村を探す…なんだか楽しそうですね。
吉田 当時は今みたいに情報がたくさんあったわけではないので、「杉沢村+津山30人殺し+八つ墓村」はある意味幸福な出会いとして結びついたのでしょう。
ただ、今は「限界集落を通り越して消滅した小杉集落が、過去に青森県内に存在していた」ということで、結論が出てしまっています。このような特定が、現代ではごく短期間でされてしまいますから、伝説も広がらないんですよ。
――タイムラグがあったからならではの伝説なのですね。
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2024.10.02 20:00心霊「本当に怖い村・エリア5選」吉田悠軌が徹底解説!事件、犬神、裏S区…「日本で1番やばいエリア」も発表!のページです。吉田悠軌、杉沢村、犬鳴村、裏S区などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで