亡き父から「不在着信」の通知が届いた!? 数千人を混乱させた留守電サービスの不具合と、オカルト定番「死者からの電話」

2018年に亡くなった父親から、不在着信があったという通知が届く。オーストラリアで今週、そんな出来事が実際に起きた。
ただし、これは心霊現象の話ではない。オーストラリアの通信大手テルストラの留守番電話サービス「MessageBank」の技術的な不具合で、身に覚えのない不在着信や留守電の通知が全国の数千人に届いたのだ。同社はハッキングを否定している。
別室で充電中の夫のスマホから着信、ざわつく家庭と官僚たち
通知を受け取った中には、官僚の幹部や閣僚、政治スタッフ、高位の警察官も含まれていた。実際にはかかっていない電話の通知が次々に届いたのだから、サイバー攻撃を疑う声が広がったのも無理はない。
被害は一般家庭にも及んだ。ある女性のもとには、別の部屋で充電中だった夫のスマホから不在着信が2件。夫は電話していないのに通知が届き、家庭内の言い争いに発展したとネットに投稿している。充電器という鉄壁のアリバイがあっても、疑いは晴れにくいものらしい。
すぐ隣に座っている家族から不在着信の通知が届いた人もいる。一方で笑えないのが仕事で電話を使う人々だ。クイーンズランド州北部の不動産業者は、どれが本物の着信なのか見分けがつかないと不満を訴えた。
テルストラは現地時間4日の夜、不具合は解消したと発表した。遅れた通知が一度に届いたとして混乱を謝罪し、緊急通報や音声通話、モバイルデータには影響がないと説明している。
この告知には約3400件のコメントが殺到した。同社は7月にも全国規模の通信障害を起こし、数百万人が通話やモバイルデータ、電子決済を使えなくなったばかりで、利用者の苛立ちも当然だろう。
2018年に他界した父からの通知、なぜ今届いたのか
もっとも深刻だったのは、亡くなった家族からの通知を受け取った人たちだ。ニューサウスウェールズ州ハンターバレーに住むエイプリルさんのもとには、2018年に他界した父レスさんからの不在着信を知らせる通知が届いた。
エイプリルさんは豪テレビ番組『サンライズ』で、もうこの世にいない人からの通知には動揺させられると語った。過去のつらい記憶を呼び起こしかねないとして、同社に修正と責任ある対応を求めている。
不具合の原因について、同社は調査を進めている。公表されているのは遅れた通知が一度に届いたという点までで、2018年に亡くなった人の番号からの通知がなぜ今届いたのかは、確認できた範囲では説明されていない。
エジソンも語った「死者との通話」、100年以上前からあった発想
今回の件は超常現象の証拠ではない。それでも多くの人の心をざわつかせたのは、死者からの電話がオカルトの世界で長く語られてきた主題だからだろう。
1979年には、超心理学者のD・スコット・ロゴとレイモンド・ベイレスが『Phone Calls from the Dead』を刊行した。ロゴは、故人から短い電話が一度だけかかってきたという報告を論じたが、その研究の質には批判もあった。
さらにさかのぼると、発明王トーマス・エジソンに行き着く。エジソンは1920年、米誌『American Magazine』の取材に、この世を去った人格と交信できるか確かめる装置に取り組んでいると明かし、世間を驚かせた。
もっとも、1926年には米紙ニューヨーク・タイムズで、あれは冗談だったと語っている。エジソン生家協会の解説によれば、実験ノートも試作機も残っていない一方、日記には1920年代を通じてこの構想の記述があるという。本気だったのか、今も判然としない。
発明王が語りながら実現しなかった「死者との通話」を、通知の画面の上でだけ再現してしまったのが、今回の不具合だったとも言える。
調査が進めば、システム上の理由は判明するかもしれない。だが、亡き人からの通知を見つめた数秒間に何を思ったのかは、どんな報告書にも書かれることはないだろう。
参考:Daily Mail、Edison Birthplace Association、Wikipedia(Electronic voice phenomenon)
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2024.10.02 20:00心霊亡き父から「不在着信」の通知が届いた!? 数千人を混乱させた留守電サービスの不具合と、オカルト定番「死者からの電話」のページです。オーストラリア、着信、霊界通信などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで