暴徒化したチワワ軍団! 悪行の限りを尽くし住民を恐怖のどん底に!! =米
日本でも飼い犬として不動の人気を誇るチワワ。あれほど小さくて愛くるしい犬でも、人々を恐怖させる存在へと変貌してしまうことがあるようだ。2月中旬、FOXやABCなどの放送局が一斉に報じたところによると、現在アメリカのとある地域の住民の生活が、凶暴化したチワワの軍団によって脅かされているという。
チワワ軍団が大暴れするその地域とは、アリゾナ州マリコパ郡のメアリーベール地区だ。郡の動物保護施設には、昨年だけで6,000件以上の苦情電話が寄せられており、そのほとんどはメアリーベール地区の凶暴なチワワ軍団に関するものだったという。
捨てられて野生化したチワワたちは、ところかまわず大騒ぎするうえ、路上を闊歩。さらに地域住民を恫喝しては、嫌がる子どもたちを追いかけ回すため、住民は恐怖のどん底に陥っているのだという。メアリーベール地区在住のレイ・リオス氏はFOXのインタビューに、「8~12匹のチワワが、徒党を組みながら子どもたちを追って、庭から庭へと移動する様子を見ました」と答えている。
さらに驚くべきことに「6、7匹のチワワたちが、他の大型犬を引き連れて街を闊歩する光景を見た」という証言もあり、チワワ軍団が仲間を増やしながら急速にその勢力を拡げている構図がうかがえる。
マリコパ郡の動物保護施設には、メアリーベール地区から寄せられる苦情の全てに対応できるほどの人員がいないため、苦肉の策として「電話の前に、チワワを庭におびき寄せておいてほしい」としている。そしてその場に駆けつけた動物保護施設の職員が、彼らを確保するという戦略のようだ。
しかし、動物保護施設職員のメリッサ・ゲイブルさんは、「チワワ軍団のなかには避妊手術や去勢手術を受けていないものが含まれているため、当然子どもが産まれ、そのことが問題を大きくしています」と語り、まだまだ解決には程遠い現状を明かす。また当面の懸念は、チワワ軍団が撒き散らす排泄物によって街の衛生状態が悪化することや、子どもたちが登下校の道中に絡まれ、噛み付かれたりしないか、という点にあるという。
このようにチワワ軍団の暴挙に恐れおののくメアリーベール地区。ただよく考えてみて欲しい。チワワたちが悪事の限りを尽くすようになってしまった原因は、彼らを捨てた人間の身勝手さにある。ゴロツキにも、道を踏み外すに至った背景があるのだ。この問題を解決するためには、まず人間の側が変わらなければならない。確保された彼らが無事に新しい飼い主を見つけ、愛に満ちた生活に戻ることができれば良いのだが……。
(モンペ・アザブジュバーン)
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