秋田犬が3歳児を襲い、笑うことができない顔に… 海外で人気も、相次ぐ事故と規制の影
ヘレン・ケラー、アラン・ドロン、スティーヴィー・ワンダー、そしてウラジーミル・プーチン。この4人に共通することは何だと思いますか? それは全員秋田犬を飼っている(いた)ということです。忠犬ハチ公で有名な秋田犬、「あきたけん」と読んでしまいそうですが、正確には「あきたいぬ」です。そのもふもふとした外観と飼い主に忠実な性格で、根強い人気のある犬種ですね。
映画「ハチ公物語」がアメリカでリメイクされたこともあってか、秋田犬は海外でも知られているようで、その従順な姿が評判です。しかし、秋田犬は山岳狩猟犬を祖に持つ闘犬としての歴史がある犬であり、人の手に負えないパワーを秘めています。
そのため、ささいなことから人に危害を加えてしまう事故がたびたび起こっており、飼育を規制しようとする動きもあるようです。そんな忠実な性格と潜在的パワーを示す象徴的な事故がイギリスで起き、2月6日付の「Daily Mail」で報じられました。

2012年12月、イギリスのチェスターフィールドという街で、3歳の男児が秋田犬に襲われ100針も縫う大ケガを負いました。この事故は、家族でパブに来て楽しい時間を過ごした後の帰り際に、男児がパブの私室に迷い込み、その部屋で、ウトウトしている犬を見つけた男児が遊ぼうと飛び乗ったところ、犬は驚き、彼を攻撃してしまったのです。男児は救急搬送されましたが、頬に大きな裂傷を負い、うまく笑うことができなくなってしまいました。
■飼い主は犬を失って激ヤセ
事故が起きたことで、飼い主の63歳の男性が、飼い犬が暴れるのを制御できなかったとして責任を問われることとなります。また、子どもに大ケガをさせてしまったその犬は、殺処分となってしまう可能性がありました。飼い主の男性はそのことをひどく心配をして憔悴しきってしまい、パブの仕事もやめ、体重も激減してしまいました。
なぜ彼がそこまで気落ちしたのかというと、家族として心配していたということはもちろん、男性は過去にその犬の忠実さに助けられていたからです。それは彼が店の売上金を持っているところを、二人組の強盗に襲われときのことでした。強盗に飼い主が蹴り倒されたのを見つけたその犬は、暴漢に跳びかかって追い払ったのです。このようなことがあれば、ますますそのパートナーが愛おしくなることは想像に難くありません。
そしてこのほど、男性はダービー刑事裁判所から無罪を言い渡されました。飼い犬の殺処分も免れたことで、男性は胸をなでおろしています。
しかし、イギリスではこの他にも秋田犬による事故は頻繁に起きています。「Daily Mail」が報じたところだけでも、去年の9月には1歳の赤ちゃんに噛み付き、5月には通りがかったヨークシャー・テリアを殺してしまう事故がありました。さらに2012年5月には9歳の少女が20針、2010年8月には8歳の少女が175針を縫うような大ケガをそれぞれ負っており、このような事故が起きる度に、危険な犬の飼育を禁止するイギリスの「危険犬種法」という法律の犬種リストに、秋田犬も加えるべきだという意見も出ているようです。
実際に、特定犬種禁止法を作って飼育を規制している国もあります。マレーシアやバミューダ諸島では秋田犬の飼育自体が禁止され、アイルランドやシンガポールでは飼育の制限や輸入の禁止がなされています。都市単位や公的機関単位で独自に規制している例もあり、アメリカのニューヨーク市住宅公団は秋田犬の飼育を禁止しています。日本でも茨城県では危険犬種というものを指定しており、その中に秋田犬の名前があります。
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