>  >  > 無重力下でメスを握るのは誰だ?

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 日常で起きる、誰もが恐れるであろう最悪の状況、それは満員電車に乗っているときの腹痛です。特に、駅間が長ければ長いほど痛みが増す気がするのはなぜでしょうか。その場でどうにもならない事態が起きることへの恐怖感は、こじらせると不安神経症にもなりかねません。

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 そんな恐怖感に常に直面することとなるのが宇宙です。無重力空間は、私たちの体に様々な影響を及ぼすことがわかっていますが、いざという時、もちろん近くに病院はありません。では、宇宙で外科手術を必要とするような急病を発した場合、どうしたらよいのでしょう。4月1日付けの「New Scientist」は、ロボットを使った外科手術の研究が進んでいると紹介しています。


■ロボットにおまかせ!?

 現在、宇宙ステーションには複数の宇宙飛行士が常駐していますが、緊急の場合は帰還用の宇宙船ソユーズに乗り込み、数時間で地球に戻れるそうです。しかし、将来的にあり得る火星の探査など長期間のミッションの場合は、おいそれと地球に帰るわけにはいきません。そのため、急病にも船内で対応する必要があります。

 しかし、外科手術を行うにしても、無重力での手術は困難を極めます。当然ながら器具を机に置くこともできませんし、血液は容易に周囲に発散してしまいます。そんな状況で効果的なのが、ロボットを使った腹腔鏡手術です。アメリカのネブラスカ州にある、バーチャル・インシジョン社というスタートアップ企業が、そのためのこぶし大のロボットを開発しています。

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画像は「New Scientist」より

 二本のアームからなるそのロボットは、組織を掴み、焼き付けたり、縫合したりすることができます。先端にはカメラがついているため、おヘソを切り込んで体内に入り、虫垂炎や胃、結腸などの切除手術ができるそうです。さらにこのロボットは、地球にいる医師の遠隔操作にも対応できるというメリットがあります。今後数ヶ月、人工的に生み出した無重力環境において、細かい操作の実験をする予定です。

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