【衝撃】世界最年少出産!5歳で母になった少女の謎
世界最年少の母親はなんと5歳で出産した幼女であった――。
5歳7カ月21日で出産、世界最年少の母親に
各国で結婚可能な年齢が定められているが、何らかの理由でその年齢に達する前に出産してしまうことがあったとしても、咎められこそすれ不思議ではない。しかし、記録に残されている世界最年少の出産はなんと5歳である。
1939年の春、ペルー・カストロビレイナ県ティクラポの両親は5歳の娘、リナ・メディナの腹部の異常な膨らみに気づき、悪性の腫瘍ではないかと恐れつつも病院で診てもらったところ、驚くべきことに妊娠7カ月であると告げられた。
そして1939年5月14日、リナは帝王切開で健康な男の子を出産し、5歳7カ月21日という世界最年少の母親になったのである。
わずか5歳で出産したリナの赤ちゃんは未熟児で生まれると思われていたが、2700グラムの健康な男の子として出生した。ひとまず胸を撫でおろすことになったのだが、とはいっても依然として謎は残った――いったい誰が父親なのか。
リナの最年少の出産は世界に衝撃を与え人々の注目を集めたが、彼女と家族はそれを望んではいなかった。そしてリナは子どもの父親に関するいっさいの質問にノーコメントを貫いている。
リナは明らかに「思春期早発症(Precocious Puberty)」であり、大人の身体になるのが極端に早い子どもであった。5歳での妊娠・出産は、家族や愛する人たちにとって驚愕の出来事であったが、小児内分泌学者にとってはきわめて珍しいケースではあるものの不可能ではないと考えていた。
思春期早発症は骨と筋肉の急速な成長、体の形とサイズの変化、生殖機能の発達が含まれる。
この症状の男児は通常、声が低くなり、性器が大きくなり、ひげが生えはじめる。一方、女児は幼い頃に初潮を迎え、乳房が発達する。男児の10倍、女児のほうが多く発症する症状である。
思春期早発症は、リナが妊娠することができた理由を説明しているが、もちろん最大の謎は誰が父親なのかということだ。
3歳で初潮を迎えていた
リナを診断した医師は実はすぐに警察に通報しており、リナの父親は一度逮捕されている。父親が娘を妊娠させたのではないかと真っ先に疑われたのだ。
しかし最終的にじゅうぶんな証拠は得られず父親は容疑から除外された。その一方でリナはこの件にいっさい口を閉ざしていたのだが、当時まだ5歳ということで生殖行為についてまったく無知であってある意味では当然であり、本当に無自覚で何も憶えていないことも考えられた。
ペルーのメディアやアメリカのジャーナリストがリナの家族に取材を申し込むも素気無く断られ、妊娠の真相に迫ることはきわめて困難であった。
それでも医師とメディアの圧力で、母親はリナが3歳で初潮を迎えたことを渋々と話した。
1941年に「ニューヨーク・タイムズ」紙は、南アメリカを訪問中にリナを診察したアメリカの心理学者の記事を掲載した。
「リナは知性が通常より高く、男の子である赤ちゃんは完全に正常で、平均的なスペイン系インディオの子どもよりも身体的に発達しています。彼女はその子を弟のように考えており、家族全員もそう扱っています」(記事より)
リナの弟として育てられた少年だったが、10歳の時に自分の姉だと思っていたリナが母親であるという事実を知ることになったという。その後も少年は健康的な生活を送っていたが、1979年に40歳で亡くなったということだ。
リナは1970年代初頭に結婚し、夫との間の最初の子どもが生まれてから33年後に次男を出産したといわれている。リナの晩年についてはあまり詳しくは知られていないのだが、後半生は望み通りに静かな暮らしを送っており、生きていれば今年で89歳である。5歳で出産して世間を驚かせたが、それ以外については特に目立つところのない平穏な日々をつつがなく過ごしたといえそうである。
参考:「Bugged Spaceほか
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