iPS細胞で「人工血液」を大量生産!? 献血も不要に!?
2014.04.25 12:00
■10年後には献血への依存度は劇的に低下
それでは、赤血球の大量生産ができれば献血は本当に必要なくなるのでしょうか。実は、そういうことでもありません。献血をされる方はご存知かと思いますが、献血では赤血球の他に、血小板や血漿を採取しています。赤血球の供給が人工的にできても、血小板や血漿の供給ができなければ、現在の輸血需要をカバーできません。
しかし、それも近いうちに解決されるかもしれません。血小板については、今年の2月に理化学研究所が大量に供給する方法を開発したと発表しました。こちらも来年あたりから臨床試験を始める計画で、10年後の実用化を目指しているようです。あとは血漿成分を安定的に大量供給出来る見通しが立てば、献血に依存している部分をかなり減らすことができるかもしれませんね。
(文=杉田彬)
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