「君を愛さなかった日はなかった」62年分の想いが込められた暗号のラブレター!
二人はシンシアさんが18歳の頃、地質学の研究室でプランクトンの仕分けをする作業をしていた際に出会い、当時28歳だったハワードさんとペーパータオルに暗号でメッセージを書いて交換していたそうだ。そして月日は流れたが、ひと夏の恋を忘れられなかったハワードさんが「あなたを愛さない日はなかった」と暗号で記されたメッセージをシンシアさんに送ったのだと言う。
60年以上の別離の後に受け取ったメッセージに対し、当初は戸惑ったと言うシンシアさんだったが、「何てロマンティックなの!」という知人達の言葉に背中を押されたように彼女もハワードさんに手紙を書くようになり、二人はこれまで離れていた時間を取り戻すかのように距離を縮めていった。
現在は夫婦として暮らす二人だが、以前はお互いに別の人と結婚し、子供もいた。その後それぞれ離婚を経験し、お互いに独身になった時期に連絡を交わすようになったのだという。
■再会を果たした二人の強い絆と愛に感動!
連絡を取り始めて数ヵ月後、二人は実に62年ぶりの再会を果たすべく旅行を計画したのだが、シンシアさんは「年老いた自分を見たら彼はガッカリするのではないか?」と相当悩んだようだ。それに対しハワードさんは「勿論あの頃のシンシアを覚えています。ですが今ここにいる彼女こそが私の愛するシンシアなのです」と述べた。何とも深い愛情を感じる言葉だ。
そして二人は南カリフォルニアのとある駅で再会を果たすのだが、それから約一時間後にハワードさんは手にしていた一輪の赤いバラと共に、シンシアさんにプロポーズをする。彼女はこれを快諾。次の年にはハワードさんがシンシアさんの出身地である「マーサのぶどう園」に移り住み、めでたく式を挙げた。
結婚式の後、二人はハネムーンとして蒸気汽船に乗り、ミシシッピ河まで旅に出る。その後も二人の愛情溢れる暮らしは変わらず、幸せに日々を過ごしているとのことだ。ハワードさんは「私達には限られた時間しかありません。遥か先のことを考えるのは現実的ではないと気づきましたよ」と「ボストングローブ」紙の取材に答えている。
殺伐としたニュースが次から次へと流れる昨今。人と人との繋がりも昔に比べると希薄になりつつある現代社会だが、愛する人を想い続けることが出来るのはハワードさんとシンシアさんだけではないはずだ。こんな心温まるストーリーが溢れる世の中であって欲しいと強く願う。
(文=清水ミロ)
参考:「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊「君を愛さなかった日はなかった」62年分の想いが込められた暗号のラブレター!のページです。結婚、恋愛、カリフォルニア、清水ミロ、暗号、ラブレターなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで