>  > 超記憶力を獲得できる「シモニデスの記憶術」

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 最近、世界的な科学誌「Neuron」が記憶に関する興味深い研究結果を発表し、話題を呼んでいる。


■「シモニデスの記憶術」とは?

 その内容は「シモニデスの記憶術」を用いれば記憶力は鍛えられる、というものだ。

 健康面や能力面でさほど差のない23名の治験者に「シモニデスの場所法」を用いた訓練を6週間続けさせたところ、彼らの記憶力は一層向上し、トレーニング終了後4カ月間は他愛ない記憶でさえも残っていたことがわかった。では、この「場所法」を用いる驚異的な「シモニデスの記憶術」とはどんな画期的なメソッドだろう?

 ウェブメディア「Big Think」によると、シモニデスというのは2,500年前に実在したとされるギリシャの詩人の名前だという。この詩人が発明した記憶術は、画期的どころか紀元前に確立された世界最古の記憶術なのだ。

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 「Big Think」の記事より
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シモニデス 画像は「Wikimedia Commons」より

「シモニデスの記憶術」メソッド誕生のきっかけはこうだ。

 ギリシアの詩人シモニデスが宮殿で貴族たちに詩を読み、その後、人に呼ばれたためいったん宮殿の外に出た。ところが、外にいる間に宮殿の屋根が崩れ落ちてしまい、中の貴族たちは下敷きになり死亡してしまった。

 残された身内が彼らを埋葬しようにも、事故でみな無残な姿に変わり果ててしまったため、身元判別ができない。しかし、シモニデスは貴族たちの着席位置を覚えていたことから個々の遺体が誰であるかを言い当てることができ、こうして「場所」に頼った記憶術を用いたシモニデスのお陰で遺族は全員を埋葬できた。

 紀元前にギリシャで発明されたこの「場所」を用いた記憶術は、次第に「シモニデスの記憶術」と呼ばれ、長きにわたり多くの人たちに認知されるようになった。イギリスの推理小説「シャーロックホームズ・シリーズ」にも登場するなど、実は世界中で親しまれている(はずの)記憶術である。

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