超人的「スーパー記憶術」が身につく方法が判明! 毎日30分のトレーニングで半年以内に脳に革命!

 暗記が苦手で苦労した経験を持っている人も多いとは思うが、世の中には信じられないような超記憶力を持った人もいる――。


■一般人でも“記憶のアスリート”になれるのか?

超人的「スーパー記憶術」が身につく方法が判明! 毎日30分のトレーニングで半年以内に脳に革命!の画像1 「The Guardian」の記事より

 数百、数千のランダムな単語や数列を短時間に暗記する“記憶アスリート”とも呼ばれる人たちがいて、一定の時間にどれだけの文字列や数列を覚えられるかを競う競技もある。“世界メモリー選手権”とでも呼べばいいのだろうか。現在の世界チャンピオンは、アレックス・ムーラン氏で、その記録は5分以内に550以上の文字列を暗記するという常人には想像もつなかい暗記力なのである。

 はたして、そういう超記憶力をもつ人たちは、常人と比較して特別な脳をもっているのだろうか? イギリスの「The Guardian」紙で、超記憶力をもつ記憶のアスリートたちと常人との脳の働きの違いについての研究調査の結果がレポートされている。

 オランダのラドバウド大学のマーチン・ドレスラー教授とそのチームは、世界ランク50位までの記憶アスリート23人に加えて、記憶に関する専門的な訓練を受けたことはないものの年齢、性別、IQなどが記憶アスリートと同等とされる比較対象被験者を選定し、記憶に関する実験調査を行った。

 まず最初に、記憶アスリートと比較対象被験者の通常時の脳内スキャンを行った。つまり、何かを記憶しようとしていないリラックスした状態での脳内の活動の差異の調査である。その後、ランダムな72個の単語を記憶する作業を行い、再び脳の活動のスキャンを実施し、この時点で、脳の活動状況にどういった変化が見られるのかを比較するわけである。

 その後、比較対象被験者らを無作為に3グループに分け、それぞれに課題を与え、6週間後に脳の再スキャンを行ったのである。

A. 「記憶の宮殿」法と呼ばれる、記憶対象と場所・空間をリンクさせながら暗記を行う記憶術のトレーニングを毎日30分ずつ行ってもらう。(ウェブメディア「ライフハック」さんが「記憶の宮殿法」を詳しくわかりやすく説明しているので参照

B. ワーキングメリー(作業記憶)のトレーニングを毎日行ってもらう。(生活の中の「メモを取るまででもないこと」を記憶すること)

C. 何もトレーニングを行わない。

 それぞれ6週間を過ごしてもらい、最初の時と同様に、リラックス時と記憶作業を行った時の脳の活動スキャンを実施した。さらに、そのグループごとの毎日のトレーニングを4カ月間続け、再度脳のスキャンを行った。

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