ディスレクシア(難読症)は文字がこう見える
ディスレクシア(難読症)の人には文字がこう見えている! 超難解、まるでキース・ヘリングのイラストのよう
あなたは「ディスレクシア」という障害を耳にしたことがあるだろうか。「もしやトム・クルーズが公表したあの……」と思った方はご明察である。「難読症」や「識字障害」とも呼ばれるディスレクシアは、知的能力や理解能力に異常がないにもかかわらず文字の認識に困難を抱える学習障害であり、読み書きだけでなく、文字の発音や理解にも困難を要する。そして驚くべきことに、程度の差こそあれ人口の1割程度が何らかの形でディスレクシアを抱えているという。
■ディスレクシアの人には文字がこう見えている!
では、ディスレクシアの人々にとって、文字はどのように見えているのか? この図であなたも体験することができる。正面からは何の苦労もなく読み取ることができるのだが、見る角度を変えると――文字の要素がバラバラに分解されてしまう。そして本来とは異なる部分が繋がったり重なったりと、文字と認識することは極めて困難だ。写真下に書かれた文字「LONDON COLLEGE OF COMMUNICATION」に至っては、まるでどこか別の惑星の言葉のようではないか。
自身もディスレクシアを抱えるグラフィックデザイナーのダニエル・ブリトン氏は、この障害への理解を広めるため、ロンドン大学在学時に今回の特別なフォントを製作したという。彼は次のように語る。
「日々文章を読むときに感じるイライラする気持ちや恥ずかしさを、ディスレクシアではない人々にも理解してほしかったのです」
では、次のテキストはどうだろう。
前の画像と比べるとディスレクシアの人々が見ているものを完全に再現できている訳ではないが、判読が極めて困難であることは間違いないだろう。
書体も手伝ってか、まるでキース・へリングのイラストのような趣も感じるが、この作品はそれぞれの文字が持つラインの40%を取り除いたものだという。やはり、文字として認識するのはおよそ不可能である。
ブリトン氏による渾身の作品を通して垣間見えるディレクシアの人々の苦労は、想像を絶するものであった。いずれにしても、あなたが普段何の気なしに目にしている文字が、自分以外の人にとっても同じように見えているとは限らないということだけは覚えておこう。
(マサコ)
参考:「Elite Leaders」、「borepanda」、ほか
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