介良小型UFO捕獲事件は実際にあった!? UFOを生け捕り→拷問した中学生たち
■UFO~恐怖の実験~
・UFO観察
少年たちは捕獲したUFOの観察を始めたのだった。UFOは鈍い銀色で山高帽のような形をしており、直径約18センチ、高さ約7センチ、重さ約1.5キロであったという。底部にはレコードの面のような輪模様。中央には穴が開いており、中を覗くとラジオの部品のようなものがぎっしりと詰まっていたという。
・恐怖の実験
UFOから金属の破片を取ろうとして鈍器で思いっきり叩いたが、まったく壊れない。のこぎりで引いたり、火にもあぶったりもしたがビクともせずなかなか頑丈だった。底辺の穴からヤカンで水を注いてみた。すると「ジィ~ジィ~」と、UFOは悲鳴のようなものを上げ、中からぶくぶくと綿のようなものを吹いたという。
また、穴に針金を通してUFOを天井から逆さ吊りすると、底の裏フタがパカっと開いて、中身の機械が少し見えたがいつの間にか閉じていた。その後、UFOのフタを力づくでこじ開けようとしても無理だった。しまいには、電子レンジでチンしてみようとしたが、母親に怒られたのでやめたという。UFOにとっては災難に思える拷問のような実験が少年たちの手で繰り返されたのだった。
・脱走を防ぐが…
また、逃げられないようにUFOの上から座布団を何枚も重ねて被せ見張っていた。しかし、しばらくして座布団を上げてみると、不思議なことにUFOは忽然と消えてなくなってしまっていた。その後、すぐに道端に落ちているUFOを発見し再び捕獲。こうして少年たちは、捕獲しては逃すということを何度か繰り返したという。しかし、最終的にはUFOは少年たちの前に姿を表すことをパッタリとやめてしまった……。
■介良事件の真相は?
果たして、この少年たちは体験した奇妙な出来事は一体何なのだろうか?
「介良事件」はテレビなどでも大きく取り上げられ、一躍有名になった。ただ、この事件に関わる少年のうち一人が手品が得意だったという情報から、いたずらや虚言という噂もある。また、当時は世界的なUFOブームで、テレビや雑誌などで連日UFO特集が組まれていたため、よりセンセーショナルな事件として報道するために演出が加えられたのでは? という見解もある。
しかし、事件を調査したUFO研究家は、少年たちがUFOの大きさについて本気で口喧嘩を始めるところなどを見て、口裏を合わせたように見えなかったと感じて背筋が凍る思いがしたという。
矢追純一氏は著書のなかで、このUFOはリモコンの偵察用だった可能性が高いと唱えている。そして、「人間の生活を家の中にまで入って密着観察しようと考えたのかもしれない」とも記している。さらに、作家の故遠藤周作氏は、実際に少年たちに取材をして『ボクは好奇心のかたまり』(新潮社)でエッセイとして発表。少年たちは嘘を言っていないと語っている。
当時の少年たちも成長して大人になり、それぞれの生活を営んでいる。現在ではマスコミから何を訪ねても固く口を閉ざしているという……。言わないのか? それとも言ってはならない事情があるのか? 「介良小型UFO捕獲事件」については多くのところで語られているため、情報が混乱しているところがあるのも事実である。
だが、真実が見え隠れするからこそ、興味深い事件なのであろう。
■白神じゅりこ
オカルト作家・コラムニスト・ライター。ジャンルを問わず幅広く執筆。世の中の不思議を独自の視点で探求し続けている。
・ブログ「じゅりこ 極楽への花道」
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2024.10.02 20:00心霊介良小型UFO捕獲事件は実際にあった!? UFOを生け捕り→拷問した中学生たちのページです。白神じゅりこ、介良小型UFO捕獲事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで