外交官が語った! アルジェリア「日本大使公邸」に“出る”女幽霊の恐怖!

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 先日、旧知の日本人外交官と夕食をともにする機会があった。今回はその人物が打ち明けてくれた話である。

 昨年1月、アル・カーイダ系のイスラム過激派が石油精製施設を占拠し、日本人を含む多くの外国人従業員が殺害されるという事件が起きるまで、日本におけるアルジェリアの知名度はそれほで高いとは言えなかった。1960年代末、日本で流行った歌謡曲「カスバの女」では「ここは地の果てアルジェリア」とさえ呼ばれていたほどだ。

 そのアルジェリアで、かつて日本大使公邸として使用されていた建物は、海に近い4階建ての古い建物で、最上階の客室は、全身の映る大きな姿見をはじめ、上等な年代ものの家具がそろった豪華な部屋で、ベランダからは港の絶景を楽しむことができた。

 当然歴代の大使たちは、日本からの閣僚や国会議員など、重要な訪問者はこの部屋に泊めるていた。ところが、奇妙なことが起きた。この部屋に泊まったVIPたちは必ず、翌日他の宿泊施設への移動を希望するのだ。館員たちが部屋に何か問題があったのか尋ねても、彼らは一様に口を濁して詳しいことを語ろうとしない。部屋も夜景もすばらしかったのだが、「アルジェリアのホテルにも泊まってみたい」多くのものがそう述べていた。

 あるとき、とある国会議員がこの部屋に泊まった。そして翌日になるとやはり、今夜はアルジェ市内のホテルに泊まりたいと言い出したのだ。

 このときはさすがに、大使館の次席にあたる参事官が理由を聞き出そうとした。すると、この国会議員がついに白状して言った。

「出たんだよ」
「出た、いったい何が」

 国会議員の話によると、夜景を楽しんで室内に戻り、ふと鏡を見ると、自分の背後に青い服を着た金髪で青い目の女性の姿が見えたという。びっくりして振り返っても、もちろんそこには誰もいなかった。

 これを聞いた参事官は、これまでの賓客の態度の理由がわかった。彼らはみな、この謎の女性を見ておそれをなしたのだが、失笑されるのをおそれて館員に真実を告げなかったのだ。もちろん館員たちは誰も、賓客専用のこの部屋に泊まったことがなかったため、真実を知ることができなかったのだ。

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