「針とカミソリで肌に模様を刻む」! アフリカの部族に伝わる風習、スカリフィケーションの実態とは!?
2014.02.21 14:00
スカリフィケーションの儀式 1「Eric Lafforgue オフィシャル・サイト」より
母親が針を使って少女の肌を引き上げ、カミソリの刃で切れ込みを入れている約10分の間、彼女は一言も発せず、苦痛の表情すら見せなかったという。後にラフォルグ氏に対し、その10分間は「気を失いそうだった」と明かした彼女だが、「苦痛の表情は家族の恥に直結するために耐えていた」とも語っている。
しかし部族の全員がこの「スカリフィケーション」を受けるわけではないようだ。街の学校に行き、キリスト教に改宗した子どもは、このような儀式を希望することはないという。エチオピアでも都市部に住む人々からは、「原始的だ」とみなされ、差別を受けることもあるようだ。
「スカリフィケーション」は、カミソリの刃を共用することで様々な病気が蔓延するなどの問題を抱えているが、多くの部族間で現在も存続する風習だ。このような風習には、人権と文化が絡み合う複雑な問題が常に付きまとう。しかし世界で行われているこのような行為を、現実として直視することを避けてしまっては、何の議論もできないことだけは間違いない。
(スポンジ保父)
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