グラスヘッド・バレルアイは4つの目と360°の視界を持つ魚!! 地球上の生物とは思えない衝撃的姿!!

 まるで宇宙からやってきた未知の生命体のような風貌をしていますが、これは地球に生息している深海魚です。グロテスクな容姿の話であれば、確かにそれほど珍しくはありません。しかし今回新たに発見されたこの深海魚、なんと4つの目と360°の視界を持っているとして科学者たちを驚かせているといいます。

 今月19日、英国王立協会の発行する学術誌「Proceedings of the Royal Society」において報告を行ったのは、独テュービンゲン大学のワグナー教授(解剖学)を始めとする国際研究チームです。彼らは、タスマン海(オーストラリア南東部とニュージーランドに挟まれた海域)において取り組んでいた調査プロジェクトの最中、水深800~1,000m地点で今回の魚を発見しました。

 デメニギス科に含まれると思われる、この体長18cmほどの深海魚は「グラスヘッド・バレルアイ(学名:Rhynchohyalus natalensis)」と名付けられました。透明頭で、樽のような形をした目を意味する名前です。

 「グラスヘッド・バレルアイ」の頭部にはまず、メインとなる円筒状の目が2つ、上を向いてついています。そして頭部側面には、さらに2つ楕円形で銀色の目がついているのです。こちらの目は、魚類のウロコにも含まれる物質である「グアニン」の結晶で構成されており、湾曲した鏡のような形状となっているといいます。

 「グラスヘッド・バレルアイ」が4つの目を持つようになった理由についてワグナー教授は、「真っ暗な深海において自分の周囲をくまなく見渡し、獲物や天敵が放つわずかな光と影を捉えることは、非常に有利に働くためだろう」と考えているそうです。深海には、私たちの想像を超えた姿をした生物がまだまだたくさん潜んでいるのかもしれません。
(靄野大作)

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