知らないとダメ、絶滅危惧種の動植物リスト ― 守らねばならぬ大切な生命たち

 地球の誕生から46億年。原始生命が現れたのは約40億年前といわれている。そして、最初の人類とされる猿人が確認されたのが370~100万年前。他の動植物よりも遥か後に現れた人類が、地球に生きる数々の命を脅かしている。現在も新たな種が発見される一方で、絶滅してゆく野生の動植物もまた後を絶たないのだ。

■生物大絶滅の歴史

 地球上に生命が現れてから、幾度となく絶滅と再生が繰り返されてきたことは今までの調査で判明している。しかし、生存中の種の7割以上が、ある期間に集中的に滅ぶ現象を大量絶滅と呼ぶ。これまで、少なくとも5回の大量絶滅が記録されている。

約4億4400万年前:三葉虫やサンゴ類を含む生物種の85%が絶滅したと考えられている。
約3億6700万年前:淡水域より海水域で、より絶滅率が高かったことが判明している(この時は全生物種の82%が絶滅したと考えられている)。
約2億5100万年前:地球の歴史上、最大規模の大量絶滅が起こる。なんと全生物種の96%が姿を消した。
約1億9960万年前:アンモナイトや大型の爬虫類など、76%の生物種が絶滅したといわれる。
約6550万年前:現生鳥類につながる種を除き、全ての恐竜がこの時期に突如として絶滅してしまった。その数字は全生物種の70%と考えられている。

 以上が5大絶滅、通称「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる大量絶滅である。


■絶滅危惧種のレッドリストを見よ!

 今年2月に出版された、アメリカ人ジャーナリスト兼作家のエリザベス・コルバートさんによる著書『The Sixth Extinction』(6度目の大量絶滅)や他の最新調査によると、人類が引き起こしている生物圏の破壊(主に急激な気候変化や生息地の略奪、さらに種の移動)によって、全生物種の70%が絶滅したとされる約6500万年前の大量絶滅にも等しい事態が迫っているという。ではIUCN(国際自然保護連合)の絶滅危惧リスト上で、警告を表すレッドで示された通称「レッドリスト」(2013年版)を参考に、4つのカテゴリーに分けてお伝えしよう。

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