【佐世保高1女子殺害】加害者女子とタリウム少女とリケジョ?
長崎県佐世保市で、15歳の高校1年生の女子生徒が、クラスメイトの16歳の少女に殺害される事件が起こった。
すでに報道されているとおり、殺害された女子生徒と容疑者少女は友人関係。少女が一人暮らしをする自宅マンションに連れ込み、ハンマーで頭を殴打。その後、ひも状のもので首を絞め窒息死させた。さらに、ノコギリで首と左手首を切断し、腹部も大きく切り裂かれていたという。
佐世保市では10年前の2004年にも、小学6年の女性児童が同級生の女児をカッターナイフで切りつける事件が発生している。
さらに2007年にはスポーツクラブで、会員の男が散弾銃を乱射し、男女2名を殺害したほか6名に重軽傷を負わせ自殺する事件も起こっている。
「佐世保市は地域の中核市ですが、人口は約25万人ほど。決して大きくない街で、断続的に凶悪事件が発生するのは因果めいたものを感じますね。ただ、犯行の内容は2005年に静岡県で起こった女子高生が母親をタリウムで毒殺しようとした静岡母親タリウム毒殺未遂事件を彷彿とさせます」(週刊誌記者)
佐世保の事件の容疑者少女は、小学6年の時に、給食に漂白剤を混ぜる問題行動を起こしている。中学に入ると小動物の解体実験にハマっていたという報道もある。
静岡の事件においても、犯人の少女は、薬局から入手した劇物であるタリウムを母親の食事に混ぜ、衰弱していく様子を観察日記としてインターネットに記録していた。ハムスターや金魚などを解剖していた点も共通項がある。さらに、静岡の少女は、学校では成績優秀で化学部に所属しており、今回の事件の加害者少女も、成績は東大を目指すほど優秀であったと言われている点も似ている。
「静岡の少女との共通点は多いです。ただし、静岡の少女の場合、さんざん彼女の性格や母親との関係が報道で暴露された後、一連の犯行はアスペルガー症候群による影響が大きいと認定されています。その後は、自閉症=危険といったイメージを押し付けるような報道も目立ち、問題視されました。今回の事件の加害者女子は、報道されている内容から理系っぽいイメージや、アニメ好き=オタクといったイメージがつきやすい可能性がある。事件の真相とは別に、これらの断片的な事実と事件を絡めて、根拠に乏しい“理系バッシング”や“オタクバッシング”が生まれてしまう危険性もあるのではないでしょうか? ちょっと前は理系女子を指す“リケジョ”がもてはやされていましたが、その後のメディアの手のひら返しは見ての通り。自戒を込めた言い方ですが、慎重な報道姿勢がメディアには求められますね」(前出・週刊誌記者)
容疑者少女から反省の言葉はいまだ聞こえてこない。犯行動機の背景として、母親を病気で失ったことによる喪失感、父親との不和、不登校気味でなじめなかった学校生活など、さまざまな点が挙げられている。凄惨な事件が繰り返されないためにも、真相究明が待たれる。
(文=平田宏利)
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