「切断された足」が海からやって来る ― 謎のスニーカー未解決事件!

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■主なき足の謎はつづく

snicaer2.jpg発見されたスニーカーのひとつ「YouTube」より

 このように、足の持ち主については先ほど紹介した3つ目の説に該当する「行方不明者、溺死者、沈没船の乗客、飛行機事故で海に投げ出された者、津波の被害者」…など、多くの説が取りざたされてきた。

 DNA鑑定の結果、足の1つは、精神を病んだまま、数カ月間行方不明になっていた人間のものと確認されたが、それだけでは、事故か自殺か他殺かわからない

 また、この海域では2005年に飛行機事故があり、5人の男性が死亡、1人だけ遺体が発見されずにいた。当局は足の1つをこの男のものと考えたが、家族が提供したDNAとは一致しなかった。

 ちなみに、先の女性の証言とは反対に、当局及び科学者たちは足にはいずれも切断された様子がなかったと報告している。

 科学者たちの見解は、スニーカーでしっかり保護された足以外の部分は、海の腐食生物に食べられてしまったと考えた。つまり、足だけが自然分解によって、体から切り離され、浮力性のあるスニーカーとともに浮きあがり、海岸に流れ着いたというがかれらがたどりついたというシナリオのようだ。事件に精通した検視官の見解もこれと一致。ある法医学者は、肉の分解の速度を測定する実験から、足が死後およそ1カ月たったものだと発表した。

 だが、もしそれが正しいとしても、15もの足は一体誰のモノなのだろうか?  別の研究グループは、数千マイルを旅して太平洋北西部にたどりついた、インドネシアの津波の犠牲者のモノである可能性は捨てきれないとも語っている。

 目は口ほどにモノを言うとは、よく聞く言葉だが、残念ながら、足は口をきかない。海からやって来た足たちは、陸に住み慣れたわたしたちに突きつけられた謎なのかもしれない。
(文=石川翠)

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