スーパームーン(8月11日)前後に日本の太平洋側で大地震?― 前兆と最新予測
ここ数日、日本や海外で大きい地震が相次いでいる。
今月3日には、中国・雲南省でM6.5の直下型地震が起き、現在までに500人以上の死亡が確認されるなど、大きな被害を出した。また同日、ニューギニア付近ではM7.2の地震が発生している。
ここ日本でも、2日に伊予灘でM4.2の地震があったほか、3日以降は奄美大島北西沖でM5.7などの群発地震が発生。そして、それと呼応するかのように、“環水平アーク”など、地震の前兆とも言われる自然現象が各地で観測されている。加えてこのタイミングで、複数の研究者が、巨大地震の発生予測を公開している。今回は、これらの情報を総合して、近日中に日本で大きな地震が起きる可能性について考えてみたい。
■空に出現する地震の前兆
さて、次のような光学現象が、地震の前兆として出現するという説がある。まず冒頭で述べた“環水平アーク”だが、これは太陽光が屈折して、ほぼ水平な虹となる光学現象だ。また、それと類似したものに“環天頂アーク“という光学現象もあるが、こちらは太陽の上方に円弧を描いたような虹が見える現象だ。他に、太陽の周囲に光の輪が現れる現象は“日暈”(にちうん、ひがさ、ハロ)などと呼ばれる。
今年5月4日に、東京をはじめ関東各地で環水平アークが観測されたが、その翌日、伊豆大島近海でM6.0の地震が起きた。また同月28日に筆者の知り合いがタイ・バンコクで日暈を撮影したが、その2日後に中国・雲南省でM6.1の地震が起きた。地震雲の観測により地震予知を行う上出孝之氏は、著書『わかりやすい地震雲の本』(北國新聞社)で、太陽のカサ(日暈)は雨の前などに現れるが、震度5以上の地震の前兆である場合は、カサが通常の数倍から数十倍の大きさになるとも記している。
最近の例としては、7月30日に大分地方気象台で環水平アークが観測された。その後31日には、高知市でも同じく環水平アークが観測されている。始めに述べた伊予灘や奄美大島北西沖の地震は、もしかすると大分や高知で観測された環水平アークに対応するものかもしれない。さらにデータを収集して検討する必要があるが、珍しい光学現象を見たら用心するに越したことはないだろう。
■国際地震予知研究会と村井俊治氏の予測
実は現在、複数の研究者と団体によって、最新の地震予測が公開されている。7月31日、三重県のNPO法人「国際地震予知研究会」が最新の地震予測情報を公開した。
それによると、「8/12±7日または9/4±7日」に、房総半島東方沖または福島県沖で地震を予測しているという。詳細は会員制の有料情報で公開しており、上記は一般公開された部分からの情報だ。房総半島沖も福島県沖も、太平洋プレートの西端にあたるため、やはり当面は地震に注意が必要かもしれない。
また、「真実を探すブログ」(2014年08月01日付)によると、村井俊治東大名誉教授が顧問を努めるJESEA(地震科学探査機構)の有料メールマガジンにて、埼玉県で約10cm、鹿児島県で約8cmの地殻変動が7月下旬に観測されたことが報告されているという。それだけではなく、奥信越・飛騨地方や九州・四国など日本全域で地殻変動が観測されており、今から数カ月後に大きな地震が発生する可能性が指摘されているようだ。
こちらの予測は地震までのタイムスパンが長いため、前述の「国際地震予知研究会」と一緒にすることはできないが、村井名誉教授は今年3月14日に伊予灘で起きたM6.2の地震を昨年から予測していただけあって、無視できないところだ。
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2024.10.02 20:00心霊スーパームーン(8月11日)前後に日本の太平洋側で大地震?― 前兆と最新予測のページです。地震予知、百瀬直也、スーパームーン、研究、空などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで