「病院に腎臓を盗まれた」中国人女性訴え 疑惑の緊急摘出手術
■臓器不足がますます深刻に
実は中国は現在でも処刑後の死刑囚の遺体から臓器を取り出して移植に利用している唯一の国家だ。この実態は数年前まで国際社会に対して秘密にされてきたが、欧米のマスメディアによって事実が暴露され、2006年に死刑囚の臓器を利用していることを当局が公式に認めた経緯がある。
この件で中国は国際社会の猛烈な非難を浴び、一昨年に当局は2013年11月から死刑囚の臓器の移植利用を段階的に廃止するという声明を出し、昨年から実行に移されている。今後は自発的なドナーによって提供された臓器の使用を強化していくということだ。
2012年末まで、中国国内で移植に使われた臓器の約6割が死刑執行後の死刑囚の遺体から摘出されたものだといわれているが、現在では既に150以上の病院が死刑囚の臓器の利用を停止している。そして当然、以前にも増して深刻な臓器不足に医療機関が晒されているのも事実だ。今回のような事件や、アンダーグラウンドでの臓器の取引に拍車がかかるのも想像に難くない。
今回の件で、もしも病院が何らかの目的で入院患者の健康な腎臓を取り除いたのだとすれば、言語道断の大ニュースとして世間を騒がせることになるだろう。一刻も早い真実の解明が求められている。
(文=仲田しんじ)
参考:「Daily Mail」、「BBC」ほか
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