【遺伝の不思議】 100万分の1の確率! 白人と黒人の夫婦の間に生まれた赤ちゃんが…!?
大きな目に形の良い鼻、我が子が愛らしく生まれてくることを望む親は多いはずだ。しかしごくまれに、親の想像を超える“遺伝子の悪戯”としか思えないようなケースがあり、世界中を驚かせている。専門家も「極めて異例」と頭を抱える不思議なニュースが、9月1日の英紙「Daily Mail」に掲載された。
■思わず看護婦も二度見? 黒人母から白い肌の子供が誕生!
キャサリン・ハウワースさん(32歳)と医療人材紹介コンサルタントの夫リチャードさん(34歳)夫婦に、待望の長男・ヨナ君が誕生した。きれいな緑色の瞳と薄茶色の髪をした白い肌の男の子である。幸せいっぱいのキャサリンさん夫婦であるが、なんとこのヨナ君は100万分の1の確率で生まれた赤ちゃんなのである。
両親からの遺伝によって子へ伝えらる性質を「形質」という。両親の遺伝子が同じ形質ならば問題ないが、両親が異なる形質をもっている場合は、どちらか強いほうの形質が子に受け継がれる。この強く表れる形質を「優性遺伝子」、隠れてしまう形質を「劣性遺伝子」と呼ぶ。
この「優性遺伝子」と「劣性遺伝子」の関係で、黒人と白人の間に生まれる子供は黒人に、黒髪×金髪の子供は黒髪、黒瞳×青瞳の子供は黒瞳で生まれる。
つまりヨナ君の場合は、ナイジェリア系黒人の母と白人の父を持つ異人種間夫婦の子のため、有色人種の「優性遺伝子」が強く影響し、「黒人」として生まれるはずだったのだ。出産に立ち会った看護婦も「信じられない」とでもいうように、ヨナ君と母親を何度も見比べていたという。
■なぜ白い肌の子供が生まれてきたのか
では、キャサリンさんが「劣性遺伝子」を持っているのかといえば、そのようなことはなく、キャサリンさんの両親は代々ナイジェリアで暮らしており、先祖にも白人はいないそうだ。
やはり出産直後は驚きを隠せなかった夫婦だが、ヨナ君が夫婦間の子供であることは間違いなく、「ヨナの肌の色は関係ないわ。生まれてきてくれて本当に幸せ」と、今はただ彼の健康と幸せを心から望んでいるそうだ。ヨナ君は遺伝子間の非常に稀な組み合わせを受け継いだのであり、第二子が白い肌で生まれてくることはまずないだろうと専門家は指摘している。
しかし世界には、黒人の両親から白い肌の子供が生まれたケースもあるので紹介しよう。
■黒人夫婦の間に? 白肌の赤ちゃんが誕生!
2010年にイギリス在住のナイジェリア黒人夫婦の子として産まれたマチちゃんだ。透けるような白い肌にブロンドの髪、そして青い瞳をもつ娘に初めて面会した時、父親のベンさんは「ほんとに俺の娘?」とびっくりして思わず冗談を言ったそう。
そんな冗談も飛び出すほど驚くのも無理はない。夫婦は5年前にナイジェリアから英国へと移住し、代々黒人の家系で白人の遺伝子を全く持ち合わせていなかったのだ。また、メラニン沈着色素の色素欠乏が原因で起こる白皮症(アルビノ)ではないことも検査済みである。遺伝子学的に見ると、白色人種の遺伝子は数代ごとに現れることがあるが、この夫婦のように白人の先祖を一人も持たず白肌の子供が生まれてくるのは「実に稀なケースである」として、医学・科学界から注目を集めている。
マチちゃんの両親も「子供の肌が白でも黒でも赤だろうが緑だろうが関係ありません。ただただ愛しい存在であり、これからも健康でいてくれればそれでいい」と語っている。この遺伝子の変異、まさに「神のみぞ知る」といったところなのかもしれない。
参考:「Daily Mail」
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