霊魂と選挙 ― 背後霊目撃談が相次ぐインドネシア新大統領の政策とは?
■明るい未来の予兆?
実は今回のインドネシア大統領選挙は、大いにモメていた。
ジョコ氏の対抗馬だったインドネシア陸軍高官出身のプラボウォ・スビアント氏は、農村部の圧倒的な支持を得て選挙ではジョコ氏に6ポイント差まで迫った。つまりは接戦だったのだ。
だがプラボウォ氏は東ティモールでの住民虐殺を指揮したとされる人物で、国際的には非常に評判が悪い。しかも彼は、かつて独裁政治を敷いたスハルト元大統領の娘婿だった。
そんなプラボウォ氏の選挙アピールは軍馬に乗って行進したり、軍備増強を公約に掲げるといったタカ派姿勢を全面的に押し出すものだった。
しかし、そのようなタイプの政治家はもはや時代遅れという声が知識人や有名人の間に根強いのも事実だ。一方のジョコ氏は今までどの政治家も興味を持たなかった都市清掃ボランティアについて言及する、公的資金のバラマキではなく国民の自助努力の発揮を優先させる等の政治姿勢を見せ、自覚的な若者を中心に支持を得た。
ジョコ氏の示した新しいやり方は、ジャカルタを守護する霊魂をも味方につけているという意見もある。
いずれにせよ、それが証明されるか否かは今後のジョコ氏の指導とインドネシア国民の自助努力にかかっているのだ。
(文=澤田真一)
参照記事
・「liputan6」
■澤田真一
フリーライター。経済情報サイト等で執筆多数。日本とインドネシアを往復する生活を送りながら、記事作成や実地調査などの仕事を請け負う。只今、インドネシア関連の執筆及び調査の依頼を受付中。https://www.facebook.com/masakazu.sawada
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