“眠り姫”という病 ― 1日22時間眠る女性、夢と現実の区別つかず
■病名が分かるまで平均で4年間
この病気は珍しいため、知識のない医者も多く、たいてい何十人もの「専門家」にたらい回しにされるという。この病名にたどり着くまで、患者は平均で4年もの間、病院で検査を受け続けるらしい。
イギリスに住む別の患者であるリリー(20歳)さんのケースでも、普通の内科医に始まり、神経学者、心理学者、内分泌学者、婦人科、精神科医、脳神経学者、外科医と、続けて診断を受けたものの病名が分からなかった。その挙句「あなたの娘さんは親の注意を惹こうとしてわざとやっている」という“トンデモ”な診断までされたという。
また親戚からは、親が娘を甘やかすから1日中寝てばかりで学校にも行かないのだという間違った批判を受け、家族も苦しんだ。患者の中には、こうした周囲の非難に悩み、うつ病にかかるケースも少なくない。
普通の人にとって、眠るのは楽しいひと時だ。しかし、この病気にかかった患者たちにとって、眠りは苦しく辛いものになる。特にティーンエイジャーにとっては深刻だ。学校や試験を頻繁に欠席するので進学ができない、遊ぶ時間がなくて友人が離れていく、家族との旅行中も寝ていてばかりで記憶が無い(!)、などの辛酸を舐める出来事は本当にツライと思う。
唯一の救いはこの病気が命に関わる病気でなく、いつかは(と言っても最低でも10年かかるが)消失する事だろうか。一刻も早く治療法が確立される事を祈りたい。
参考:「Daily Mail」、BBC」ほか
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2024.10.02 20:00心霊“眠り姫”という病 ― 1日22時間眠る女性、夢と現実の区別つかずのページです。病、医療、美加 リッター、クライネ・レヴィン症候群、眠り姫、眠り姫症候群などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで