もしも核戦争が起きたら、サイコパスを指導者にするべき? 驚愕の英研究内容

もし核爆弾が投下され国が甚大な被害を受けたとしたら、生き残った人々は誰に国の運営を任せるべきか? その答えは、「サイコパス」。
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いえ、誤植ではありません。サイコパス(psychopaths)、日本語では「精神病質者」と呼ばれる人々です。少なくともイギリスでは、「サイコパスを登用しよう」という、ちょっと信じられない提言が以前になされていたことが、最近になって明らかになりました。
■英内務省資料「核攻撃を受けた後6カ月の対策法」
10月31日に報道された英「Daily Mail」の内容によると、最近公開された英内務省の資料に、1982年作成の「Exercise Regenerate」、つまり、「再生に向けての行動指針」と呼ばれるものが含まれていました。
この指針は、東西冷戦の最中、核攻撃を受けることを想定して、イギリスのイースト・ミッドランズ5州を対象として策定されたものです。この中には、核攻撃を受ける直前から核爆発後6カ月までの期間、社会の秩序を保つため、緊急サービスや公務員の取るべき行動が示されています。
■核爆発後の世界で活躍するのはサイコパス
この中で、内務省の科学技術担当者だったジェーン・ホッグは、サイコパスの「論理性、知性、危機的状況に対処する能力」、そして「モラルの欠如」が、核攻撃後の混沌とした状況の中で、彼らを理想的なリーダーにすると提言しました。彼女は自身の言葉で以下のように語っています。「このような人々は、甚大な損失を被った地域社会を目の当たりにしても、精神的な影響を受けることがありません。彼らは、他人に対する同情心や道徳規範を持ち合わせておらず、それでいて、とても聡明で論理的である傾向にあるため、危機的状況にとても強いのです。核攻撃を受ける前には、彼らを抑え込んでおく必要がありますが、攻撃を受けた後、直ちに彼らを行政機関に採用すれば、彼らの能力により大きなメリットを得られる可能性があります」
なんともまぁ、乱暴でご都合主義的思考です。同情心や道徳心がないと理解しているのですから、幽閉を解かれたサイコパスが、同僚を殺して内臓を食らうといったことが起こる可能性があることも考慮に入れて然るべきです。もっとも、1982年といえば、ハンニバル・レクター(羊たちの沈黙)の銀幕デビュー前ですから、猟奇的な殺人鬼がサイコパスに含まれることなど全く頭になかったのかもしれません。ホッグ氏の提言は、内務省の同僚にも受け入れ難かったようで、反対された記録もしっかりと残っています。
どんなに頭が良くても、いや、頭がいいからこそ、協力する理由がなければ、積極的には動かないと考えるのが、サイコパスに対する正しい理解ではないでしょうか。
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