覚醒剤密輸の疑いで日本人逮捕 死刑・拷問、インドネシア警察の実態!
11月22日、インドネシア・西スマトラ州パダンにあるミナンカバウ国際空港で、73歳の日本人カワダ・マサル容疑者(漢字不明)が逮捕された。罪状は麻薬取締法違反、実に2.5キロもの覚醒剤を密輸しようとしたのだ。
ミナンカバウ国際空港警察のジョン・ヘルマン署長は記者会見で、カワダ容疑者はマレーシア・クアラルンプール発エアアジアAK403便でパダンを訪れるも、X線機器による検査で旅行カバンに隠された覚せい剤を発見されたと説明した。
インドネシアは麻薬犯罪には厳しい態度で臨んでいる。麻薬取締法の最高刑は、死刑である。さて今回は、カワダ容疑者の今後の運命を裁判開始に先んじて占っていきたいと思う。
■麻薬密売組織と戦うインドネシア
西スマトラ州麻薬取締局のアラムシャー主任はカワダ容疑者について、こう述べている。
「カワダ容疑者は中国、マカオ、マレーシアを経由して我が国に入国した。この経緯から、同容疑者は国際麻薬組織の構成員と考えていいだろう」
カワダ容疑者は犯行について「覚せい剤のことは知らない」と否定しているが、いずれにせよアラムシャー主任のこの言及は検察の判断に影響を与えるだろう。すなわち、密売目的の薬物所持容疑としての立件だ。そうなると個人使用の目的のそれとは違い、死刑の可能性が現実的になる。
インドネシア政府は、外国人に対して入国前に必ず警告を発する。「麻薬密売人は死刑に処す」というものだ。この文言は出入国カードにも書かれている。当局は「麻薬密売組織との戦争」という観点から市民への啓蒙活動を行い、逮捕した密売人は容赦なくマスコミの前に晒す。そして裁判という名の事務手続きを経て、軍隊よろしく銃殺刑を実行するのだ。
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