北海道・イワシ大量死の謎 ― 400年に一度の超巨大地震の前触れか!?

 筆者は地震前兆現象を研究する中で、特に「宏観異常現象」としての動物の異常行動に力を入れてきたが、巨大地震の前にイワシが大漁になるという事例は、実は過去に非常に多く見られる。

「明治三陸地震津波」(1896年)と「昭和三陸地震」(1933年)の前には、関係者が目を疑うほどの豊漁が起き、イワシの大群が海岸一帯を埋め尽くしたと伝えられる。また、三陸沿岸の漁民の間では、「イワシでやられてイカで助かる」ということわざがある。津波の直前にイワシの大群が岸に押し寄せ、津波の後でイカが豊漁になるという経験にもとづくものだ。他にも、かの「関東大震災」(1923年)の前には、横浜市の川をイワシの大群が遡上したことがよく知られている。


■予言者も異変を感じ取っている

 筆者は先日、予言者の松原照子氏と某所で対談する機会を得たのだが、それがちょうど浦河町でイワシの大量打ち上げが起きた直後のことであり、氏もそのことを気にかけているようだった。先月20日のブログには、「根室沖と十勝沖が気になる」と題した記事も綴られている。

 それによると松原氏は、イワシのニュースをテレビで知ったあとで、地図を見る気になった。すると、やはり浦河町沖あたりに注意すべき場所があると感じたという。そして「もしも、根室沖と十勝沖との合体地震が起きたらどうなるのだろうと思いながら、国後島と択捉島辺りも気になってきたのです」(ブログ『幸福への近道』、2014年11月20日より)と書いている。

 どうやら松原氏は、今後の発生が懸念されている「根室半島沖地震」と前述の「十勝沖地震」が連動した巨大地震の危険性を感じ取っている可能性がある。過去の記事でも書いているが、根室半島沖と十勝沖では、過去には単独でもM8クラスの巨大地震が発生している。それが連動地震ともなれば、さらに大規模の地震となる恐れがあるのだ。前回の連動地震は1611年に起きた「慶長三陸地震」とされており、一説にはM9クラスの地震だったと考えられている。しかも、連動地震の発生間隔は約400年に一度とされており、いつ再び発生してもおかしくない時期に突入している――。


 今回紹介した北海道でのイワシの大量打ち上げが、このような超巨大地震の発生につながるものでないことを祈るばかりだが、注視する必要があるだろう。


百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose

※百瀬氏が企画・執筆したコンビニムック『予言・天変地異』(ダイアプレス)、発売中!

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