【人体の不思議】46年間妊娠し続けた女と、隠れた赤ん坊
■不思議がいっぱい!? 三つ子物語
2つめの例はイギリスのサフォークに住む、ジェーン・イングラムさんだ。
ジェーンさんと夫はお互いに、2人ずつ子供を連れての再婚だが、この結婚生活で最低でも1人は子供をもうけたいと考えていた。
それゆえに、ジェーンさんが双子を妊娠したと分かった時は夫婦にとって、とても幸せな瞬間だったそうだ。
しかし妊娠期間中のある夜、就寝中だったジェーンさんは死ぬほどの激しい痛みと大量出血に襲われ、這ってトイレまでたどり着いた。
「流産してしまった…」と思ったようだが、担ぎ込まれた病院で、双子の赤ちゃんにはどちらも異常がないことが医師から伝えられ安心したという。
しかし、その後医師から驚くべきことを伝えられる。ジェーンさんは3人目を妊娠していて、その3人目は子宮ではなく卵管の中で育っていると伝えたのだ。
このまま3人目の赤ちゃんが大きくなれば、ジェーンさんの卵管は破裂してしまう。卵管が破裂すると母体は通常30分程で死に至る。
専門家のダヴォール・ジャーコビック医師は彼女に「予定日よりも2カ月早いが、人工的に陣痛を起こす方法を試してみてはどうか」とアドバイスした。
ジェーンさんはジャーコビック医師に従い手術を受けることにしたのだが、非常に運が良かったことに、ここ数日の間いつ破裂してもおかしくなかった卵管が手術台の上に乗せられてから医師の前で破裂したのだった。
このタイミングの良さはまさに奇跡だと言っても過言ではないだろう。
今日、双子のオリビアとメアリー、そして卵管で育った男の子、ローナンは元気に暮らしているという。
2例目の三つ子は運よくこの世に生まれてくる事ができたが、残念ながらザーラさんの赤ちゃんは命を落としてしまった。
この赤ちゃんは生まれる事が叶わないのなら、せめて母親と一分一秒でも長く一緒にいたいと思ったのだろうか……。
私たち人間の体は実に神秘的だと言わずにはいられない。
(文=清水ミロ)
参考:「Channel Ten」、「Extra ordinary people」ほか
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2024.10.02 20:00心霊【人体の不思議】46年間妊娠し続けた女と、隠れた赤ん坊のページです。出産、妊娠、清水ミロ、人体の驚異、ストーンベビーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで