雨が降りはじめる時のアノ独特のにおいが科学研究によって解明される
世界のどこかで毎日起こっていながらも解明されていなかったメカニズム
この「エアロゾル」の特徴だが、もっとも発生が顕著にみられるのは小雨、あるいは中程度の雨の場合だそうで、砂や粘土質の土に落ちた時がもっとも顕著であるそうだ。また、本格的な雷雨や嵐が始まる前などにも多く発生するもので、いったんドシャ降りの状態になるともうあの独特のにおいは消え去る、ということ。なるほど、確かに納得である。
ちなみにこの研究には懸念すべき点もあると、マサチューセッツ工科大学のヨンス・ジョン博士は語っている。
「自然界に存在する、人体に影響を及ぼす微生物をエアロゾルが取り込むと、その微細な大きさゆえに遠くまで飛散し、ウイルスや微生物の媒介物ともなり得る。したがって(有害なウイルスや細菌の拡散を行なう働きがあるのかどうか)このペトリコールを正確に知る必要がある」(ヨンス・ジョン博士)
研究の結果、砂や粘土のような多孔質の土壌の場合には多くのエアロゾルが発生するが、独特のにおいが発生するのは土壌中に生息する細菌によって生産される「ジェオスミン」と呼ばれる化合物と植物からの油分などが多いときなのだとジョン博士は言う。
……これまでもこれからも、そして今この瞬間も世界のどこかで雨は降っている。普通、外出時などに雨の予報、あるいはこの「におい」を感じることで憂鬱になる雨も、このメカニズムを知った上で待ってみるのは、遠くどこかの雨粒が地面に当たったことをイメージでき、不思議な気持ちにすらなりそうだ。
参考:「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊雨が降りはじめる時のアノ独特のにおいが科学研究によって解明されるのページです。雨、ODACHIN、エアロゾル、ペトリコール、予報、天気などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで