公明党はなぜ創価党ではないの? 政党名に隠された謎と真実!

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 みなさんこんにちは。ジャーナリストで作家の宇田川敬介です。

 日本には数多くの政党があり、それぞれの政党名で「政党の理念」や「政党が目指すべき政治姿勢」を示していますが、意外とみなさんご存じないですよね? そこで今回はあえて“雑学的”にそれぞれの語源から政党名を読み解いてみましょう。


■自由民主党/そもそも自由は我侭で奔放という意味?

「自由民主党」は、いわゆる「55年体制」(約3分の2の議席数を占め、政権を握る自由民主党と、憲法改正阻止に必要な3分の1の議席数を保持する野党の日本社会党の2大政党が議会で対立する政治体制)といわれる政界再編の中で、緒方竹虎率いる自由党と、鳩山一郎率いる日本民主党が合併して成立した政党です。

・「自由」とは?

 まず「自由」という言葉。日本では古来「自由」=我侭奔放という意味合いでした。それが今のような意味をもったのは、英国からの「Free」「Liverty」が「自由」と訳されたためだとされています。
 
 いずれにせよ、この訳は非常にあいまいなものです。「フリーダム; freedom」は、古英語の「freo」に由来され、この言葉には「気ままさや傲慢さ」が含意される場合があります。また近世までは特権を意味する言葉として用いられていたこともありました。本来、「自由」というよりは「勝手」「自由気まま」という訳での意味合いが強く、現代の意味と近いのはコチラかもしれません。

 一方、「リバティ; liberty」は、「社会的・政治的に制約されていない」「負債を負っていない」という意味合いがあり、自由の消極的側面が強調されています。もちろん、「リバティ」の方であっても「特権」というような意味で使われることもありますが、「フリー」に比べると非常に稀です。

 自由民主党の英文訳が「liberal」になっているのも、あくまでも「自由」であって「勝手」ではない、という意味合いがあるからではないでしょうか。


■社会民主党/そもそも日本に社会という言葉はなかった

 社会民主党は、その前身が「日本社会党」になります。1945年に社会大衆党や、左派の労働農民党、中間派の日本労農党、右派の社会民衆党など旧無産政党が集結し、1996年に社会民主党に名称を変更しました。

 社会民主党とは、英語で「Social Democratic Party」と訳されます。元々は社会主義を掲げ結成されていたわけで、その流れを組んでいるわけですね。

 ですがそもそも日本には「社会」というような言葉はありませんでした。日本の蘭学者・青地林宗が1826年に『輿地誌略』で用いた「社會」という言葉が、教団・会派の意味で初めて使用され、その後明治になって新聞でも使用されてから、一般化したとされています。

 そして「社会主義」とは「個人主義的な自由主義経済や資本主義の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想、運動、体制」のことを言います。そのために「個人:personal」に対比する概念として、本来は「集団」という単語を使うべきですが、もう少し広い意味で「社会:Society」という単語を使ったのです。

 現代では「社会」は単一の組織からまたは国民を総括して一括りにするまでさまざまな意味合いを持ちつつあります。

「民主」ではなく「社会優先」で「民主主義」ということ自体矛盾していますが、ここでいう「Democratic」は、「世襲制ではない」とか「寡頭政治」「貴族政治」ではないということに近いものであると考えられます。

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