“最悪の連続殺人鬼”チャールズ・マンソン！ 53歳年下美女との獄中婚約、意外な真相！

2015.03.08 20:00

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　『ATWA』はチャールズが提唱する環境哲学造語で「Air, Trees, Water, Animals＝空気・木・水・動物」を合わせたもの。彼はこれを教義の軸とし、2010年に音楽や絵画を取り入れたCDをリリースするなど、今なお掘りの中から人々を洗脳しようとしている。そして、この『ATWA』に16歳だったアフトンは夢中になってしまったのだ。

　アフトンは父親いわく、「娘は幼いときから目の前に差し出されたことにものすごい集中力を発揮する子だった。反捕鯨とかそういうことにね」「頭はよくて努力しなくても勉強はよくできる子だった」「自然と調和することが好きな純粋な心を持つ子だった」「娘の意識は常にみなとは違うレベルにあるように見受けられた」。

　つまり、真面目で純朴な優等生タイプの女子だった。そんな彼女にとってチャールズの言葉は魔法のように響き、虜になっていったのだ。

　「『ATWA』は私が求めていた理想」と共感した彼女はチャールズに強く惹かれ、彼が率いていたカルトの連続殺人事件について深く調べ始めた。チャールズの子を産んだ殺人実行犯の1人、スーザン・アトキンズに自分が似ていること、彼女たちのファッションが自分の好みとドンピシャなことを知り、思いつめたら止まらないアフトンは、カルトである「マンソン・ファミリーこそが私の居場所」だと確信してしまったのである。

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画像は「TIME Subscribe」から

■堀の中のチャールズと文通する仲に

　チャールズに夢中になったアフトンは、カリフォルニア州立コーコラン刑務所刑務所で服役する彼に手紙を送った。チャールズにカリスマ的魅力を感じる者は多く、彼のもとには今でも多くのファンレターが届く。アフトンの手紙もめずらしいものではなかったのだが、そこは人の心を操るのが上手いサイコパス。17歳で、そこそこの美しい女子高生からの手紙を彼が見落とすわけはなく、すぐに返事を書いた。アフトンは友人に頼み、チャールズからの返事は友人宅に届くようにしていたため、両親は全米を震撼させた連続殺人鬼と娘がペンパルしているなど夢にも思わなかったという。

　両親がチャールズと娘が精神的に繋がっていると知ったのは彼女が19歳のとき。老人ホームなどでバイトして貯めた2000ドル（約23万円）を手に、娘が、「スピリチュアルなレベルでは私はすでにチャールズの妻。彼からはスターと呼ばれている。夫の近くに住んで、頻繁に会いに行きたい」と、コーコランへの移住宣言をしたからだった。両親は大いに戸惑ったが、ここで突き放せば取り返しのつかないことになるだろうと思い、携帯電話を渡し、娘を送り出した。コーコランではマクドナルドで働き、自分で自分の生活費を稼いでいたため、「いつか目が覚めるだろう」と両親は気長に待つことにしたのだ。