【川崎中1事件】ドヤ街、ヤクザ、在日外国人 ― 川崎という街から読み解く事件の真相
こうした街の風景から見えてくる事件の背景には、「貧困」というキーワードが浮かび上がってくる。
「逮捕された少年たちも上村君も決して恵まれた環境にはいなかった。主犯格とされる18歳少年は、フィリピン人の母親とトラック運転手の父親とともに暮らしていたが、生活は楽ではなかったという話です」(先の記者)
被害者の上村君にも「貧困」の影がつきまとっている。
「上村君は島根県の離島で小学校6年まで過ごしましたが、両親が離婚。母親に引き取られて川崎に移っています。女手ひとつで家計を支える母親は、仕事に忙殺され、子どもの面倒を満足に見れる状況ではなかったようです」(同)
ただ、そんな境遇にあっても上村君は得意のバスケットボールで、存在感を発揮。前向きな性格が周囲から慕われるなど、逆境を跳ね返すメンタリティーの片鱗を覗かせていた。
それに対して18歳の少年は上級生や同級生から疎まれ、「いじめのターゲットにされたこともある」(先の住民)という。学校生活で挫折を経験し、自らの力を誇示できる上村君ら下級生を従えるしか、自尊心を保つ術はなかった。
「(上村君が)みんなから慕われていると思い、ムカついた」
18歳の少年は上村君殺害の動機をこう供述したという。ドン底の状況に取り残されてしまう恐怖が、少年を凶行に駆り立てたのかもしれない。
(文=KYAN岬)
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2024.10.02 20:00心霊【川崎中1事件】ドヤ街、ヤクザ、在日外国人 ― 川崎という街から読み解く事件の真相のページです。KYAN岬、ヤクザ、川崎中1殺害事件、ドヤ街、在日外国人などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで